2017/09/26(火) - 2017/10/07(土) 新納 翔 写真集『PEELING CITY —都市を剥ぐ—』刊行記念写真展 終了しました Exhibition このたび、これまで山谷、築地と、個別的なテーマで消えゆく都市の風景を撮り続け国内外で発表をしてきた新納翔氏が、より広い視野をもって都市の経験のあり方を提示した、10 年間の集大成となる写真集『PEELING CITY』を、ふげん社より9 月26日(火)に刊行いたします。 刊行に合わせて、弊ギャラリーにおきまして9 月26 日(火)より10 月7 日(土)まで刊行記念写真展『PEELING CITY —都市を剥ぐ—』を開催する運びとなりました。 会期中には、写真評論家で今回写真集にテキストを寄せていただいた飯沢耕太郎氏と作家による「ギャラリートーク」や、新納氏による「築地撮影会」などイベントも開催いたします。 写真展にご来場いただき、ぜひ写真集をお手にとってご覧いただけましたら幸いです。 みなさまのご来場を心よりお待ちしております。 ■開催概要 新納 翔 写真集 刊行記念展「PEELING CITY —都市を剥ぐ—」 会期: 2017年9月26日(火)~10月7日(土) 火-金 12時〜19時 / 土12時〜17時 / 日・月・祝 定休日 会場: コミュニケーションギャラリーふげん社 〒104-0045 東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F TEL:03-6264-3665 Mail:info@fugensha.jp ■関連イベント ※下記のイベントはすべてご予約制です。ふげん社宛お電話またはメールにてお申し込みください。 電話:03-6264- 3665 メール:info@fugensha.jp ◉10/6(金)19時〜 ギャラリートーク 飯沢耕太郎(写真評論家)× 新納 翔 + 出版記念パーティー 写真集『PEELING CITY』にテキストを寄せてくださった、写真評論家の飯沢耕太郎さんをゲストにお招きして、ギャラリートークを開催いたします。トークの後は、写真集出版記念パーティを開きます。作家を囲み、皆さんでお祝いをしましょう。 日時:10月6日(金)19時〜 ※要予約 参加費(パーティ参加費込み): 【一般チケット】2,000円 【写真集付きチケット】6,500円(内、写真集代5,940円) ◉9/30(土)14時〜 新納翔とゆく築地撮影会 二年間築地で警備員として働き、内側から市場を記録していた新納氏のディープなガイダンス付きで、築地を撮り歩きましょう。皆様のご参加をお待ちしております。 日時:9月30日(土)14時〜 定員:20名 ※要予約 参加費: 【一般チケット】2,000円 【写真集付きチケット】6,500円(内、写真集代5,940円) ■刊行情報 ————写真を見て思い出したのは、高梨豊が『カメラ毎日』(1966年1月号)に36ページにわたって掲載した「東京人」である。(中略)高梨豊が「東京人」を撮影したのは、1964年の東京オリンピックの直後であり、東京の環境が大きく変貌していこうとしていた時期だった。そして今、2020年のオリンピックに向けて、東京はふたたび脱皮しつつある。だが、きらびやかな都市の表層を写真で丁寧に引き剥がしていくと、そこには深々とした闇の領域が広がっている (収録テキスト:飯沢耕太郎『都市の表層を剥ぐ』より) 日本の都市は少しも構築的に作られていないので、真実に近づくために、脱構築の方法はおよそ有効ではない。新納氏はそこでPEELINGという方法を考え出した。鋳鉄のもろくなっている上皮がはがれること、剥脱(はくだつ)することという工業用語だ。東京にこの方法をラジカルに適用すると、はがれた上皮の下からすぐにピンク色の皮下質が出てくる。粘液がにじみ出てくる。写真は気配を撮るものという通念を超えて、彼は都市の上皮の下の唯物論的運動を撮ろうとしたのである。 (帯文:文化人類学者 中沢 新一) 新納 翔 写真集 「PEELING CITY」 これまで山谷、築地と、個別的なテーマで消えゆく都市の風景を撮り続け国内外で発表をしてきた、写真家新納翔。 本書は、より広い視野をもって、都市の経験のあり方を提示した、10年間の集大成となる写真集である。 9月26日(火)発売 5,500円(税別) 縦249mm×横255mm×幅17mm|138頁 上製本|クロス装 テキスト:飯沢 耕太郎(写真評論家) デザイン:伊野 耕一(INO DESIGN) 印刷:渡辺美術印刷株式会社 AGFA社製 ケミカルレスCTPプレートAZURAによる Sublima240線 高精細印刷 ISBN:978-4- 908955-02- 0 ※書店様へ直取引のご案内 About -僕は背徳感と、社会の外に追いやられたような疎外感を背に、漆黒に飲まれそうな道を何の目的もなくただただ歩いていた 「カメラを持っていると、そうした表層的な社会の中でほんの一瞬、他人には見せてはいけない一面をえぐりとることができる。光の中、人々や都市のさりげない表情、なんとも形容し難い気配、そうしたものの中に本質があるのではないだろうか。そうした断片を集め社会の本質をさらけ出すために、嘘の仮面を剥ぎとり、社会という圧力によって水面下に追いやられた真実をすくい取るようにシャッターを押してきた。」 (作家テキストより) ■関連ページ ★ 写真集ご注文フォーム →http://fugensha.shop-pro.jp/?pid=121107689 ★ 新納 翔 写真集『PEELING CITY』特設ページ →https://goo.gl/ki44hh ★ 『PEELING CITY』制作ブログ →http://old.fugensha.jp/?infocat=niiro-photobook -写真集『PEELING CITY』が世に出るまでの記録。ぜひご覧ください。 ■作家プロフィール 新納 翔 (にいろ・しょう) 1982年 横浜生まれ 2001年 麻布学園卒業 2002年 早稲田大学理工学部応用物理学科入学 2006年 同大学中退 2009年 Gallery Niepceのメンバーに参加(-2010) 2012年 川崎市市民ミュージアムにて写真講座の講師を務める ▶︎HP ▶︎Twitter ▶︎Facebook ▶︎Wikipedia ▶︎コラムPeeling City(連載中) 個展 道脈 (Gallery Niepce,Tokyo 2006.6) 横浜遥か近景 (Garellia Q,Tokyo 2007.9) Out Line (Garellia Q,Tokyo 2008.2) Dystopia Nippon (Gallery Niepce,Tokyo 2009.2) 山谷Now (Gallery Niepce,Tokyo 2009.6) 道脈 #2 (Gallery Niepce,Tokyo 2009.8) Dystopia Nippon #2 (Gallery Niepce,Tokyo 2010.1) 道脈 #3 (Gallery Niepce,Tokyo2010.4) NoSunnyDays (Gallery Niepce,Tokyo 2010.9) 山谷 (Zen Foto Gallery, 北京 2011.1) Tokyo Foto (from LibroArte 2012.9) 帳場カメラマンが見た山谷 (広島大学 2012.10) NoFoundPhotography(Paris, 2012.11) 築地0景 (ふげん社、東京 2015,6) Another Side (新宿ベルク 2016) Another Side 2016 ver.2 (渋谷Loft9 2016) グループ展 vs. Station by Dystopia Photographers (Gallery Niepce 2009.9) Spicilegium Amecitiae (Totem Pole Photo Gallery 2010.11) Spicilegium Amecitiae (Totem Pole Photo Gallery 2011) The Histoic Future 8.4 Yokohama 新納翔×下平竜矢 (大蔵寺 唯摩堂、神奈川) photobookshow (One Eyed Jacks Gallery – Brighton 2014) 築地ラビリンス 土屋勝義・新納翔二人展 (ふげん社 2016) 出版物 山谷 (2010 Zen Foto Gallery) Another Side (2012 LibroArte) 築地0景 (2015 ふげん社) 築地ラビリンス (2016 ふげん社)