2017/12/12(火) - 2017/12/22(金) 東京愛狂人 鈴木信之による建物肖像展〜築地・佃島・月島篇 終了しました Exhibition このたび、12月12日(火)から22日(金)まで、東京の建物の肖像を路上で30年描き続ける「東京愛狂人」こと鈴木信之さんの絵画展を開催いたします。 鈴木さんは1943年生まれ。42才のころから独学で絵を学び、大好きな東京の街の魅力を伝えるため30年以上のあいだ、一心不乱に東京の建物を描き続けています。 建物のフォルムの美しさをありのままに伝えようと正確なパースと精細な筆致によって描かれた繊細なペン画。東京のすべての建物を自身の絵筆によってアーカイブせんとするその気迫、バイタリティーには息を飲みます。 築地2丁目 現在の築地鉄板焼 Kurosawaとなった築八十年の民家(1993) 本展覧会では、聖路加病院の存在によって戦火を免れ、戦前の様相がいまだ残る築地・佃島界隈の建物の原画約20点を「伝統的町家造り」「欧風町家造り」「昭和町家造り」「築地の住居」という独自にカテゴライズして展示いたします。 展示する作品で一番古いものは1989年。すでに失われてしまった懐かしい風景が、鈴木さんの手によって蘇ります。 鈴木さんは、「私は風景をコピーしている」「画集はコピーで作らなければならない」という強い信条のもと、一枚一枚原画をコピーして和綴じした手作りコピー画集を作り手売りしています。展覧会会場では、本展のために新しく編み直された『築地・佃界隈ー別冊ー』を特別価格1,500円(税込)で販売いたします。もちろん取り扱いは当店だけです。ぜひ皆様お手にとってご覧いただければ幸いです。 また、作品の販売も行います。鈴木さんの魂がこもった絵画をこの機会にぜひお求めください。 皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。 築地2丁目 築地木村家(1995) ■開催概要 東京愛狂人 鈴木信之による建物肖像展〜築地・佃島・月島篇 会期: 2017年12月12日(火)~22日(金) 火-金 12時〜19時 / 土 12時〜17時 / 日・月休 会場: コミュニケーションギャラリーふげん社 〒104-0045 東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp ■作家プロフィール 鈴木 信之(すずき・のぶゆき) 1943年(昭和18年)生まれ、東京世田谷育ち。大手建設会社の設計士の父をもつ。幼い頃は、端材で飛行機や船など形あるものは何でも作ってしまう工作少年だった。中学では生物部に入り、昆虫の形の美しさに魅せられ昆虫採集に熱中した。 成城学園高校卒業、日本大学 理工学部 土木工学科卒業後に横浜市の役人となり都市計画の部署に配属。港北ニュータウンの開発を担当し、5年勤め退職。教師を目指し、新聞配達などのアルバイトをして資金を貯め、同志社大学に二年在学。 京都での大学生活を経て、東京の魅力に気づいたという。「東京はよそ者が楽しくやっていける街。私のようなフラフラした人間がうろつける。街の喧騒に都市のエネルギーを感じる」 東京に戻って倉庫で肉体労働のアルバイトをしている際、気のいい同僚たちに、人生の楽しさを伝えたいと思いを抱くようになった。1985年、42歳から絵を独学で学び、その二年後から東京を描き始め、現在に至る。 敬愛する画家は、歌川広重。「彼は命がけで街を描いたから尊敬している」