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2020/02/05(水) - 2020/03/01(日)

土田ヒロミ写真展
「Aging 1986-2018」

  • Exhibition

©Hiromi Tsuchida

 

このたび、2020 年2 月5 日(水)〜3 月1 日(日)まで、土田ヒロミ写真展「Aging 1986-2018」を、コミュニケーションギャラリーふげん社にて開催いたします。
本展は、弊社が築地から下目黒に移転した後の、こけら落としの展覧会です。

土田ヒロミは1939 年福井県生まれの写真家です。60 年代後半の浅草を記録した『自閉空間』(1971 年太陽賞受賞)でデビューして以来、その長いキャリアの中で、ドキュメンタリストの視点で戦後の日本と日本人の姿を見つめてきました。

土田は、明確なコンセプトのもと、同時に異なるプロジェクトを長期にわたって進行しながら、丹念に一つ一つの作品をまとめていきます。40 年以上携わっている『ヒロシマ』シリーズや、原子力発電所事故後の里山の変わりゆく風景をとらえた『フクシマ2011-2017』、ベルリンの壁崩後の風景を定点観測した『ベルリン』など、いずれも現在まで継続して撮影しており、時間の蓄積によって醸成されていくことが作品の特長です。

本展で発表する『Aging』は、自身の老化を自覚した1986 年から現在まで33 年間ほぼ毎日、自分の顔を撮り続けている現在進行形のセルフ・ポートレートです。いまやカメラは高速変化する対象を、超高速シャッターで停止画像として提示することは容易です。しかし、緩慢な変化を一枚のスチールでとらえることは出来ません。それらを集積し、緩慢に変化する様子を視覚化しようとすることが、本作のテーマです。
2020 年に開催される本展では、1986 年から2018 年までの33 年分のセルフ・ポートレートと映像作品を一挙に展示いたします。

また、一卵性双生児の弟として生まれたことは、土田ヒロミ自身のアイデンティティに多大な影響を及ぼしています。自分はクローンのような存在であるという意識が常にあり、その人間という不可解で曖昧な存在への興味が、群衆をとらえた『砂を数える』シリーズや本作『Aging』に結実しています。会場では、兄の善太郎とその家族をモチーフに制作された「合わせ鏡」も同時に展示いたします。

生命と時間という捉えがたい存在に、1 日1 枚のセルフ・ポートレートという愚直な作業によって正面から取り組んだ、土田ヒロミの究極の作品をご高覧下さい。

会期中には、『動的平衡』や『生物と無生物のあいだ』などの著作で知られる生物学者の福岡伸一氏をゲストにお招きし、作家と対談イベントを開催いたします。福岡博士が自身の生命論のキーワードとして提唱する「動的平衡」は、生命が絶妙なバランスのもとで絶えず分解と生成とを繰り返すさまを表しています。この考えに土田本人も深く感銘を受けており、この対談が実現いたしました。

また、写真評論家・飯沢耕太郎氏をゲストに迎えたトークイベント、土田ヒロミによるポートフォリオ・レビューを会期中に開催します。ぜひお運びください。

 

©Hiromi Tsuchida

©Hiromi Tsuchida

 

■開催概要

土田ヒロミ写真展 Aging 1986-2018

2020 年2 月5 日(水)〜3 月1 日(日)
火〜金 12:00〜19:00
土・日 12:00〜18:00
2/14(金)、2/28(金):12:00〜21:00(ナイトギャラリー)
休廊:月曜日・祝日(2/23(日)は営業します)

会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
〒153-0064
東京都目黒区下目黒5-3-12(Google mapで見る
TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp

アクセス:

JR目黒駅 西口より東急バス(黒01 黒02 黒07)「元競馬場前」下車 徒歩1分
東横線 祐天寺駅より東急バス(黒06)「元競馬場前」下車 徒歩1分
東横線 中目黒駅より東急バス(黒09)「大鳥神社前」下車 徒歩6分
JR目黒駅より徒歩15分

 

■プロフィール

土田 ヒロミ ( Hiromi Tsuchida )

1939 年福井県生まれ。福井大学工学部卒業。ポーラ化粧品本舗退社後、フリーランスに。
1971-96 年、東京綜合写真専門学校教職。2000-13 年、大阪芸術大学教授、現在非常勤講師。
各種審査委員をつとめる。
1975 年から40 年間、撮影しつづけた被爆地ヒロシマのほか、高度経済成長やバブル経済、祭礼や土俗文化などのテーマによって、変貌する日本の姿を表現してきた。代表作に「自閉空間」(’71太陽賞)「ヒロシマ1945-1978」(’78伊奈信男賞)「ヒロシマ」(’84日本写真家協会賞)「土田ヒロミのニッポン」(’08土門拳賞)。その他、写真集に『俗神』(’76)『砂を数える』(’90)『BERLIN』(’11)など。作品は東京都写真美術館、東京国立近
代美術館、ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センター、カナダ国立美術館、テート・モダン等、各地の美術館にコレクションされている。

 

■関連イベント

※ご予約は電話とメールで承っております。
TEL:03-6264-3665
Mail:event@fugensha.jp

◎オープニングレセプション

2月8日(土)17:00−19:00
参加自由

 

◎トークショー土田ヒロミ×飯沢耕太郎(写真評論家)

2月8日(土)15:00−16:30
※参加費1000円(ご予約制)

ゲスト:飯沢耕太郎

写真評論家。きのこ文学研究家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996)、『デジグラフィ』(中央公論新社 2004)、『きのこ文学大全』(平凡社新書 2008)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『キーワードで読む現代日本写真』(フィルムアート社 2017)、『きのこ文学ワンダーランド』(DU BOOKS 2013)などがある。

 

◎トークショー土田ヒロミ×福岡伸一(生物学者)

2月15日(土)14:00−15:30
※参加費1000円(ご予約制)

ゲスト:福岡伸一

生物学者。
1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員教授。

サントリー学芸賞を受賞し、85万部を超えるベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)など、“生命とは何か”を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表。

ほかに『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)、『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)、『せいめいのはなし』(新潮文庫)、『ルリボシカミキリの青』(文春文庫)など。対談集に『動的平衡ダイアローグ』(木楽舎)、翻訳に『ドリトル先生航海記』(新潮文庫)、近刊に『新版 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』(小学館新書)など。

 

◎土田ヒロミによるポートフォリオ・レビュー

2月22日(土)14:00−15:30
※参加費1000円(定員20名、ご予約制)

 

◎ナイトギャラリー

2/14(金)、2/28(金)は、21:00まで営業時間を延長します。