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2021/02/09(火) - 2021/02/28(日)

高橋克之「対面」

終了しました
  • Exhibition

シリーズ「対面」より ©Katsuyuki Takahashi

このたび2021年2月9日(火)から2月28日(日)まで高橋克之新作個展「対面」をコミュニケーションギャラリーふげん社にて開催いたします。

高橋克之は1967年福島県福島市生まれの画家です。1992年に福島大学教育学部を卒業、1995年福島大学大学院を修了しました。1994年・2003年VOCA展(上野の森美術館)や、1995~2014年の東邦画廊(京橋)での個展など、現在まで多数の個展とグループ展を開催しています。

美術評論家・千葉成夫氏が「彼は世界を「テクスチャー(手触り、肌ざわり)」として捉えるという特異な感性を持っている」と論じるように、高橋克之の絵画は、表面にいきものが蠢いているような独特の質感を持つのが特徴です。対象となるモチーフは、病棟や集会所、熊、人(のようなもの)、キリンなど様々ですが、絵画の地(表面)の表現の豊かさは、その物語性を無化させる力をも持つようです。

本展で発表される新作は「対面」がテーマです。フェルメール「婦人と召使」を見た時に連想される物語が、それを見る者の距離により異なる、その差異の「落差」が制作の動機であると作家は話します。

「絵は、作者であれ、鑑賞者であれ、その絵を見る人の日常や性格や物語につなげていくことに第一のおもしろみがある」*と作家本人が語るように、知らず知らずのうちに、見る者の無意識部へと触手をのばしてくるような高橋克之の作品を、どうぞご堪能ください。

*2003年いわき市立美術館の個展に寄せたことばから

「対面」4(117×91cm・2020年/パネルに油彩、合成うるし)

「対面」5(117×91cm・2020年/パネルに油彩、合成うるし)

「青い人」3(53×46cm・2021年/パネルに油彩、合成うるし)

■開催概要

高橋克之「対面」

2021年2月9日(火)〜2月28日(日)

火〜金 12:00〜19:00

土・日 12:00〜18:00

休廊:月曜日、祝日

会場:コミュニケーションギャラリーふげん社

〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12

TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp

https://fugensha.jp

展示内容:「対面」F50(117×91cm)8点、「青い人」 F10(53×46cm)4点

 

■作家プロフィール

高橋 克之 Katsuyuki Takahashi

1967年 福島県福島市生まれ。1992年 福島大学教育学部卒業、1995年 福島大学大学院修了。展覧会:1994年・2003年VOCA展(上野の森美術館)、1995~2014年 個展(東邦画廊/京橋)、1998年福島の新世代98(福島県立美術館)、1999年「現代日本絵画の展望」展(東京ステーションギャラリー)、2001年 個展(喜多方市美術館)、かたちをもとめて-11人の日本作家展(釜山市立美術館/韓国)、2005年 NewSprits福島-物語をめぐって(福島県立美術館)、2011年選抜奨励展(損保ジャパン美術館/新宿)、2012 新収蔵展(佐久市立近代美術館)、2016年・2017年 上野の森美術館大賞展(上野の森美術館)他、2018年 個展「幻影 〜それは幻影でできている〜」(ふげん社/築地)他。

パブリックコレクション:福島県立美術館、喜多方市美術館、佐久市立近代美術館、府中市美術館、大川美術館

 

■イベント

2月14日(日)14:00〜

ギャラリートーク 高橋克之 × 千葉成夫(美術評論家)

オンライン配信 ※2月28日(日)までアーカイブ視聴可

配信チケット 1000円

チケットのご購入はこちら

ゲスト プロフィール:

千葉成夫

美術批評家。主に近代・現代の日本、東アジア、欧米の美術について執筆。国内外の多くの展覧会企画等にも携わる。早稲田大学文学部大学院文学研究科博士課程修了(西洋美術史専攻)。フランス、パリ第一大学博士課程留学(同・大学博士号取得)。東京国立近代美術館学芸員(1975年10月~2001年3月)。中部大学教授(2001年4月~2017年3月、国際関係学部次いで人文学部)。主著に『現代美術逸脱史 1945~1985』(晶文社、1986年)、『ミニマル・アート』(リブロポート、1987年)、『美術の現在地点』(五柳書院、1990年→後に韓国語訳が刊行)、『奇蹟の器 デルフトのフェルメール』(五柳書院、1994年)、『未生の日本美術史』(晶文社、2006年9月→後に中国語訳が刊行)、『絵画の近代の始まり カラヴァッジオ、フェルメール、ゴヤ』(五柳書院、2008年6月)、『カラヴァッジオからの旅』(五柳書院、2012年11月)。2002年4月から(単独執筆、単独編集の)美術批評雑誌『徘徊巷』を刊行(不定期刊、最新号は2020年10月刊行の第18号)。