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2021/04/01(木) - 2021/04/25(日)

大西みつぐ写真展
「地形録東京・崖」

終了しました
  • Exhibition

北区王子稲荷 ©︎ Mitsugu Ohnishi

このたび2021年4月1日(木)から4月25日(日)まで大西みつぐ写真展「地形録東京・崖」をコミュニケーションギャラリーふげん社にて開催いたします。

大西みつぐは 1952 年東京・深川出身の写真家です。1974 年に東京綜合写真専門学校を卒業し、同校にて専任講師を務めながら写真家としてのキャリアをスタートしました。1970 年代から現在に至るまで一貫して、生まれ育った東京下町と湾岸の人と風景を撮り続けています。

近年では、2016 年「川の流れる町で」(ふげん社)、2017年の自主映画「小名木川物語」、2019年「NEWCOAST2 なぎさの日々」(ふげん社)と、東京の東側の水辺にまつわる作品を続けて発表していましたが、2017年ごろから東京の西側へと動き出しました。

東京は東側の下町低地と西側の山手台地で形成されていて、山の手には無数の坂があり、その高低差は江戸東京の歴史と密接に関係しています。大西は、下町にはない地形の起伏を意識しながら歩くことで「身体的経験を通して町を見つめてみたい」と感じ、フィールドワークのように山の手地域の歩行を始めました。

本展は、「地形録東京」の第一章として設定された「崖」をテーマにして、下町と山の手の境界を丹念に歩いて撮影された約40点と、作家の収集品をピンナップコラージュとして展示いたします。具体的な撮影地は、JR京浜東北線沿いの上野から赤羽、大森・大井町・品川のラインです。

本シリーズはアカデミックなものではなく、基本は「いつもの気まぐれな歩行」である、と作家が話す通り、人間の営みや身振りへと関心が寄せられる大西みつぐの視点は、その舞台が西でも東でも不変です。

会期中は、地形ブームの火付け役であるスリバチ学会会長の皆川典久さんをお招きして、ギャラリートークを開催します。また、撮影地を作家本人と実際にめぐる街歩きイベント「地形録東京ツアー」も開催します。

江戸に思いを馳せる時間旅行に山の手側へと繰り出した、大西みつぐの「いつもの気まぐれな歩行」を、ご一緒にお楽しみいただければ幸いです。

北区田端 ©Mitsugu Ohnishi

荒川区西日暮里 ©︎ Mitsugu Ohnishi

■開催概要

大西みつぐ写真展「地形録東京・崖」

2021年4月1日(木)〜4月25日(日)

火〜金 12:00〜19:00

土・日 12:00〜18:00

休廊:月曜日、祝日

会場:コミュニケーションギャラリーふげん社

〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12

TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp

https://fugensha.jp

展示内容:

インクジェットプリント 約四十点

ピンナップ コラージュ 十数点

 

■作家プロフィール

大西みつぐ Mitsugu Ohnishi

1952 年東京深川生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。

1970 年代より東京下町や湾岸の人と風景、日本の懐かしい町を撮り続けている。写真集・著書に「下町純情カメラ」、「遠い夏」、「wonderland」、「川の流れる町で」など。個展、企画展多数。

1985 年「河口の町」で第 22回太陽賞。

1993 年「遠い夏」ほかにより第 18 回木村伊兵衛写真賞。江戸川区文化奨励賞。

2017 年日本写真協会賞作家賞。

2017 年自主映画監督作品「小名木川物語」を公開。東京造形大学、武蔵野美術大学非常勤講師、大阪芸術大学客員教授を歴任。

現在、日本写真家協会会員、日本写真協会会員、東京綜合写真専 門学校特別講師

 

■イベント

①ギャラリートーク大西みつぐ×皆川典久(東京スリバチ学会会長)

日程:4月9日(金)19:00〜

会場観覧・オンライン配信 1000円 ※要申し込み

ゲストプロフィール:皆川典久(東京スリバチ学会 会長)

2003年に東京スリバチ学会を設立し凹凸地形に着目したフィールドワークで観察と記録を続けている。2012年に『凹凸を楽しむ東京「スリバチ」地形散歩』(洋泉社)を上梓、町の魅力を発掘する手法と取組みが評価され東京スリバチ学会としてグッドデザイン賞を受賞。タモリ倶楽部やブラタモリなどのTV番組に出演。2020年末には昭文社より『東京スリバチの達人・分水嶺北部編/南部編』を出版した。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

②地形録ツアー「絶景!東京崖線を歩く」

日程:4月17日(土)11:00〜16:00頃

講師:大西みつぐ

参加費:2,000円 ※要申し込み

「地形録東京・崖」の撮影地である京浜東北線沿いの崖線を作家本人の案内でめぐります。 11時日暮里出発、王子16時解散予定です。

詳しくはこちらをご覧ください。