Events

2023/09/07(木) - 2023/10/01(日)

山口聡一郎 写真展
「デッサン」

終了しました
  • Exhibition

English is here.

©︎ Yamaguchi Soichiro

このたび2023年9月7日(木)から10月1日(日)まで、コミュニケーションギャラリーふげん社にて、山口聡一郎写真展「デッサン」を開催します。

山口聡一郎は、1959年佐賀県藤津郡太良町生まれ、岡山県岡山市在住の写真家です。1980年法政大学法学部を中退後、1980年東京写真専門学校に入学し、同校の講師でもあった故小森孝之氏が主催する「写塾下高井戸」に参加します。1985年にフリーランスとなり、1993年には、夜の新宿の風景を6×7判で捉えた第一写真集『都市回路』(矢立出版)を上梓。その後2002年に岡山県に移住し、12年間の空白期間を経て作品制作を再開した山口は、活動拠点である岡山県東部を中心に、車を運転しながらウィンドウ越しに地方の農村風景を撮影するシリーズを、写真集『FRONT WINDOW』(蒼穹舎、2013)や『Driving Rain』(Folder、2013)等にまとめています。

近年山口が熱心に取り組むのは、1200×900mmサイズのダンボールを支持体に、A4サイズに分割した写真を16枚貼り込め、塗装を施し制作する作品シリーズです。分割されたフレームが窓枠のような視覚効果となり、まるで被写体が窓越しにいるような臨場感があるのが特徴です。2023年に同シリーズの個展を奈義町現代美術館で開催しました。今回の展覧会では、本シリーズから、ヌードをモチーフにした新作を発表いたします。

ヌード撮影を始めたきっかけは、1999年春の深夜、突然思い立った作家が、自らの身体を撮影したことでした。その一連の作品は同年『アサヒカメラ7月号』のヌード特集に掲載されました。その後も性別問わず、機会あるごとに撮り続けていたヌードですが、それらを展覧会で発表するのは今回が初めてとなります。

山口は自身のライフワークであるヌード撮影を、画家モランディが壺や瓶を繰り返し描き続けたことになぞらえます。裸の所有者である個人に特別な興味を抱いているわけではなく、ヌードを撮影することで「まだ見ぬ世界に足を踏み入れようとする」行為であると言います。それは対象をとらえるために試行錯誤しながら描き続ける終わらないデッサンのようです。作家活動38年目の瑞々しい作品群を、ぜひご覧ください。

会期中には、写真家の土田ヒロミさんをゲストにお招きして、ギャラリートークを開催いたします。

©︎ Yamaguchi Soichiro

©︎ Yamaguchi Soichiro

■開催概要

山口聡一郎写真展「デッサン」

2023年9月7日(木) 〜10月1日(日)

火〜金 12:00〜19:00
土・日 12:00〜18:00
休廊:月曜日

オープニング・レセプション:9月7日(木)18:00〜20:00
ギャラリートーク山口聡一郎×土田ヒロミ:9月30日(土)14:00〜15:30

会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp
https://fugensha.jp

 

■イベント

①オープニング・レセプション

日時:9月7日(木)18:00〜20:00
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
ご自由にご参加ください。

詳細はこちら

②ギャラリートーク 山口聡一郎×土田ヒロミ(写真家)

日時:9月30日(土)14:00〜15:30
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
参加費:1000円(会場観覧・オンライン配信)

チケット販売▶︎ https://fugensha-shop.stores.jp/
※アーカイブ視聴可能期間は 2023年10月29日(日)まで

詳細はこちら

 

■プロフィール

山口聡一郎 Yamaguchi Soichiro

1959年 佐賀県藤津郡太良町 生まれ
1977年 佐賀県立鹿島高等学校卒業
1980年 法政大学中退
1981年 故小森孝之氏主宰「写塾下高井戸」参加
1982年 東京写真専門学校卒業
1985年 東京にてフリーランスフォトグラファー
2002年 岡山県に移住
2014年 岡山市にてギャラリー722を運営
2020年 写真誌「陰と陽」刊行

写真集
1993年 「都市回路」矢立出版
2010年 「EAST POINT」蒼穹舎
2012年 「SILENT RIVER」私家版
2012年 「Climate」エムアンドティー
2013年 「Driving Rain」Folder
2013年 「FRONT WINDOW」蒼穹舎
2014年 「草の実」GALLERY722
2015年 「ハカイとケッカイ」GALLERY722
2016年 「願興寺への旅」GALLERY722
2017年 「THE CAR WINDOW」GALLERY722

主な個展
1990年 「光の構図」キャノンサロン(東京)
2010年 「EAST POINT」gallery蒼穹舎(東京)
2012年 「Climate」奈義町現代美術館(岡山)
2013年 「FRONT WINDOW」ニコンサロン(東京)
2014年 「草の実」gallery722(岡山)
2015年 「ハカイとケッカイ」gallery722(岡山)
2016年 「願興寺への旅」gallery722(岡山)
2017年 「THE CAR WINDOW」gallery722(岡山)
2018年 「THE CAR WINDOW」gallery蒼穹舎(東京)
2022年 「放哉」gallery蒼穹舎(東京)
2023年 「ニューネイチャー」奈義町現代美術館(岡山)

主なグループ展
1991年 「写塾下高井戸写真展辺境線」コニカフォトギャラリー(東京)
2010年 「GAW展Ⅶ 路地から路地へ in 西脇」
2013年 「GAW展Ⅷ in 新宿ゴールデン街」
2020年 「コロナの春」コミュニケーションギャラリーふげん社(東京)
2020年 「陰と陽展」gallery焔(岡山)
2021年 「陰と陽展Ⅱ」gallery焔(岡山)
2010年~2022年 「PHOTO STREET SUPER SESSION」イーグレひめじ(兵庫)
2022年 「new landscape photo exhibition」半山ギャラリー(東京)
2023年 「new landscape photo exhibitionⅡ」gallery0369 (三重)
2023年 「六人展」島根県立美術館(島根)

作品収蔵
サンフランシスコ近代美術館