2025/10/03(金) - 2025/10/26(日) GOTO AKI個展「旅垢離(タビ・ゴリ)―非線形の風景―」 Exhibition © GOTO AKI このたび、ふげん社は、2025年10月3日(金)から10月26日(日)まで、GOTO AKI個展「旅垢離(タビ・ゴリ)―非線形の風景―」を開催いたします。 GOTO AKIは、1972年川崎市生まれ、東京を拠点に活動する写真家です。1995年上智大学経済学部経営学科を卒業し、総合商社丸紅に勤務。1999 年に東京綜合写真専門学校に入学し、写真の道に進みます。1993〜1994年の世界一周の旅で身体に刻まれた地球のスケール感を頼りに日本各地の自然風景を取材し、自身の内面と外部の小宇宙を往還するような具象と抽象の狭間で揺らぐ風景写真を『terra』(赤々舎、2019)で発表し、2020年日本写真協会賞新人賞を受賞しています。 本作「旅垢離(タビ・ゴリ)―非線形の風景―」は、GOTOが2023年から取り組んでいる、熊野古道の一つ「紀伊路」を歩くプロジェクトから生まれたもので、2023年11月、2024年1月・8月、2025年1月の計4回の旅の写真で構成されています。紀伊路は、大阪・天満橋から和歌山・田辺へ至る約300kmの熊野三山への参詣道であり、7世紀から貴族や歌人、修験者などが巡拝していました。 本作を構成する写真は、15秒ごとに自動でシャッターが切れるインターバルタイマーで主に撮影されています。熊野まで南下する道すがら、逆光の中、写真家の視線とカメラが混じり合って捉えられた農地、アスファルト、苔むした路地に刺す光などの24,000枚のイメージの断片は、歩行という原初的な営為を実践する写真家の身体と、山野辺の風景が、呼応し共振する感覚を伝えています。また、人工物と自然が織りなす旅路に現れる石碑や神社は、現在と過去を自由に行き来するトリガーとなり、写真家をリニアな時間軸から自由にします。300kmを踏破する中で生成されたイメージは、写真家の身体に蓄積された記憶を呼び覚ますと同時に、固有の時間と場所から解き放たれた名もなきイメージとして、新たな世界を結ぶものでした。 GOTOは、「歩き、撮ることで現れた断片たちは、単なる記録ではなく、未来を想像する触媒となりうる」と語ります。古道の長距離歩行という、ある種トランス状態を呼び覚ますような一人の写真家の身体的な実践―旅垢離(タビ・ゴリ)―を通して得られた風景写真は、個別的な記憶と経験を離れ、私たちを見えない想像の世界へと誘うでしょう。 © GOTO AKI © GOTO AKI © GOTO AKI © GOTO AKI © GOTO AKI ■開催概要 GOTO AKI個展「旅垢離(タビ・ゴリ)―非線形の風景―」 会期:2025年10月3日(金)〜10月26日(日) 開館時間:火〜金 12:00〜19:00 土・日 12:00〜18:00 休廊:月曜日 会場:ふげん社 〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12 TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp https://fugensha.jp ■イベント ①ギャラリートーク GOTO AKI×佐藤正子 10月11日(土)14:00〜15:30 参加費1,000円(オンライン配信あり) ※トーク終了後にレセプションを開催します。 ※オンライン配信のアーカイブ視聴は 2025年11月9日(日)まで お申し込み方法:ご希望のチケットをふげん社オンラインストア(https://fugensha-shop.stores.jp/)からご購入ください。店頭でお支払いを希望の方はふげん社まで(03-6264-3665)ご連絡ください。 詳細はこちら ②ギャラリーガイドツアー(無料・申込不要) 10月25日(土)14:00〜14:30 詳細はこちら ■プロフィール GOTO AKI 1972年川崎市生まれ。 上智大学経済学部経営学科、東京綜合写真専門学校写真芸術第二学科卒業。1993~94年の世界一周の旅を起点に、現在まで56カ国を巡る。丸紅株式会社で天然ガスパイプラインの輸送事業に携わったのち、写真の道へと転じる。東京綜合写真専門学校では鈴木清、小林のりお両氏に学ぶ。日本各地の自然風景を主なモチーフに、構造やリズム、光と色彩の振動に意識を傾け、視覚の自律性と精神性を往還するような写真表現を追求している。代表作に『LAND ESCAPES』『LAND ESCAPES FACE』『terra』などがあり、2019年の個展「terra」(キヤノンギャラリーS)および写真集『terra』(赤々舎)により、2020年日本写真協会賞新人賞を受賞。近年は、紀伊半島の古道を長距離にわたって歩き撮影するシリーズ「旅垢離(タビ・ゴリ)」に取り組み、加速度的に進行するデジタルとAIの時代において、身体を介した風土との対話から生まれる写真表現の可能性を探っている。日本大学芸術学部准教授。 https://gotoakifoto.myportfolio.com/home