Events

2026/03/06(金) - 2026/03/29(日)

元田敬三個展
「SHORT HOPE」

  • Exhibition

English translation here

©️Keizo Motoda

このたび、ふげん社は、2026年3月6日(金)から3月29日(日)まで、元田敬三個展「SHORT HOPE」を開催いたします。本展は、新刊写真集『SHORT HOPE』(ふげん社)の刊行を記念した展覧会です。

元田敬三は、1971 年大阪生まれの写真家です。1995 年に大阪ビジュアルアーツ専門学校へ入学し、在学中の1996 年に第33 回準太陽賞を受賞しました。1997 年、大阪新聞に路上で出会った人の写真とエッセイを1年間連載したことが制作の源となり、その後も路上を舞台に心動かされる人や光景を撮り続けています。

本作は、2022年から2024年まで、居住地の神奈川県から大阪に夜行バスで通いながら、「釜ヶ崎」や「あいりん地区」と呼ばれる大阪市西成区北部にある日雇い労働者の街(ドヤ街)を、モノクローム・フィルムでスナップした作品です。

元田は「いつも静かに存在を消すようにじっと」しながら、この街で心を動かされた瞬間にシャッターを押していきました。そこに写るのは、背に龍と虎の刺青が入った女装男性、大衆演劇の白塗り俳優、おもちゃのピストルを片手にした長髪の男性、自身の木彫り作品に囲まれた部屋に腰掛ける老人など、一筋縄では行かないこの舞台を彩る登場人物たちです。また、ピンク映画館に書かれたキャッチコピー、労働者による手書き看板のアジテーションなど、街中に現れる強い言語表現も目につきます。

その視覚的な奇抜さや近寄りがたさと同時に、この街には、独特のユーモアのあるコミュニケーションと、人と人とがゆるく繋がる場があります。三角公園に設置された街頭テレビにどこからともなく人が集まる光景に象徴的ですが、商店街が子どもたちのキャッチボールの遊び場になったり、道端で将棋が始まったり、ギターやアコーディオン片手に誰かが歌い出したらコンサート会場になったり、多目的に人々が集まる「広場」が至る所にこの街には存在します。その風景は、できるだけ他者との摩擦を引き起こさないように設計された現代の都市部において、特異に映るでしょう。

長らく東京で作品制作を続けてきた元田が、約30年ぶりに自身の写真の原点とも言える大阪で撮影を始めた本作では、「釜ヶ崎に来ると毎回故郷に帰ってきた様な懐かしい気持ちの中にいることができた」といいます。元田は、まるでタバコの火が消えるまでの時間のように短い人生の中で、その「余暇」を楽しみながら生きる人々を、写真というメディアに永遠に残したいと願いました。残された写真からは、「この街と人が今日もどこかに存在する」という小さな希望のような光が、私たちの心の中に微かに灯るのを感じることができるでしょう。

会期中には、初期から元田作品をご覧になっている写真家の大西みつぐさんをゲストにお招きして、ギャラリートークを開催します。

©️ Keizo Motoda

©️ Keizo Motoda

©️ Keizo Motoda

©️ Keizo Motoda

©️ Keizo Motoda

■開催概要

元田敬三個展「SHORT HOPE」

会期:2026年3月6日(金)〜3月29日(日)

開館時間:水〜金 12:00〜19:00 土・日 12:00〜18:00

休廊:月曜日、火曜日、祝日(3月20日)

会場:ふげん社
〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp
https://fugensha.jp

■イベント

①ギャラリートーク 元田敬三×大西みつぐ(写真家)

日時:3月14日(土)14:00〜15:30

会場:ふげん社

参加費:1,200円(オンライン配信あり)

※オンライン配信のアーカイブ視聴は2026年4月12日(日)まで

お申し込み方法:ご希望のチケットをふげん社オンラインストア(https://fugensha-shop.stores.jp/)からご購入ください。店頭でお支払いを希望の方はふげん社まで(03-6264-3665)ご連絡ください。

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②ギャラリーガイドツアー(無料・申込不要)

日時:3月21日(土)14:00〜14:30

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■プロフィール

元田 敬三 Keizo Motoda

1971年 大阪生まれ
1994年 桃山学院大学経済学部卒業
1996年 第33回準太陽賞受賞
1997年 ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業

主な出版物に『渚橋からグッドモーニング』(ふげん社、2021)、『轟』(蒼穹舎、2019)、『SUNDAY HARAJUKU』(omoplata by Super Labo、2012)、『青い水』(ワイズ出版、2001)など。
現在、神奈川県逗子市在住。大阪芸術大学客員教授、専門学校東京ビジュアルアーツ・アカデミー非常勤講師を務める。

■新刊案内

元田敬三『SHORT HOPE』

2026年3月5日発行

著者:元田敬三
寄稿:笠原美智子
デザイン:宮添浩司

発行所:ふげん社
サイズ:A4変型
頁数:192頁
写真点数:176点
定価:税込6,600円(本体価格6,000円)
ISBN 978-4-908955-49-5

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