2018/06/05(火) - 2018/06/16(土) 御木 茂則 写真展「希望の猫」 終了しました Exhibition このたび、映画カメラマン御木茂則さんの写真展「希望の猫」を6/5(火)~6/16(土)に開催いたします。 御木さんは、映画撮影の活動の傍ら、国内外各地を訪れて出会う猫たちを撮影しています。 映画のワンシーンを思わせる臨場感のある写真から、猫たちそれぞれの人生(猫生)が伝わってくるようです。 個性豊かな彼らが街に受け入れられ、のびのびと暮らしているようすに、御木さんは「希望」を見出しました。 十人(猫)十色の猫が各地で気ままに生きている様子をとらえた写真から、あなたは何を感じるでしょうか? 会期中には、映画監督をゲストにお招きしてトークイベントを開催いたします。 ぜひご来場ください。 ■開催概要 御木茂則写真展「希望の猫」 会期:6月5日(火)〜16日(土) 火-金 12時〜19時 / 土 12時〜17時 / 日・月休 会場: コミュニケーションギャラリーふげん社 〒104-0045 東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp ■ステートメント 架空の原発事故を題材に様々な希望を捉えた映画『希望の国』の撮影を2012年に担当した。以来「希望」という言葉に思い入れがある。今また「希望」を映像とは違う表現をしたい思いが出てきた。 旅に出たときに出会う猫は、最初は警戒されて心を開いてもらえない。だんだんと表情や姿態の中に自我を感じるようになる。一匹として同じでない気持ちの表現の仕方は、無愛想に見える猫でも愛おしさを感じる。 私にとって希望を考えるときに切り離せないのが多様性。一見自分が受け入れづらいことでも許容することで、様々な「希望」が生まれると信じている。 私は猫たちの多様な気持ちの表現の仕方に「希望」を見出し、写真展のタイトルは「希望の猫」 となった。 御木 茂則 ■作家プロフィール 御木 茂則 (Sigenori Miki) 東京に生まれ、日本映画学校(現・日本映画大学)を卒業。日本映画撮影監督協会所属。 主な劇場用映画参加作品に『部屋/THE ROOM』(園子温 1993)、『フレーフレー山田 忘れないための映像記録』(監督/撮影・2011)、『希望の国』(園子温 2012)トロント国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞、『眼球の夢』(佐藤寿保 2016)、『パンク侍、斬られて候』(石井岳龍 2018)があります。 ■関連イベント ※下記のすべてのイベントはすべてご予約制です。 お電話、メールにて承ります。 イベント名と、代表者のお名前、ご参加人数、当日の連絡先(電話番号)を本文にご明記の上お送りください。 TEL:03-6264-3665 Mail:event@fugensha.jp ・ギャラリートーク第一弾 6/7(木) 映画監督 沖田修一 × 御木茂則 大ヒット映画『南極料理人』の沖田修一監督をゲストにお招きして、作家とのギャラリートークを開催いたします。 おもに映画キャメラマンとして映画制作に携わられている御木さんは、沖田監督作品『滝を見にいく』で照明を担当するなど、これまで何度か沖田監督とお仕事をご一緒されました。 最新作『モリのいる場所』では、画家の熊谷守一の家の庭に暮らす草花や虫、猫などが、熊谷守一の慈しみ深い目線を通して描かれています。 このトークイベントでは、猫たちの生き様に寄り添い撮影をした御木さんの作品について、お二人に自由に読み解いていただきます。 映画制作に携われるお二人ならではの、動画と静止画の表現のあり方の違いについてもお話しいただけると思います。 またとない貴重な機会です。どうぞご期待ください。 日時:6月7日(木)19〜20時 出演者:沖田修一(映画監督)、御木茂則 参加費:800円(ドリンク付)※要予約 沖田修一監督 プロフィール: 1977年生 日本大学芸術学部映画学科卒業 09年、『南極料理人』が全国で劇場公開されてヒット、高い評価を受けました。国内にとどまらず、海外でも高く評価される日本映画界の期待の監督です。 最新作、画家の熊谷守一の1日を描いた『モリのいる場所』が、シネスイッチ銀座などで5月19日から全国公開。 12年 『キツツキと雨』 第24回東京国際映画祭審査員特別賞 13年 『横道世之介』 第56回ブルーリボン賞最優秀作品賞 14年 『滝を見にいく』 16年 『モヒカン故郷に帰る』 ・ギャラリートーク第二弾 6/12(火) 映画監督 深田晃司 × 御木茂則 映画『淵に立つ』が第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞をした深田晃司監督と、作家とのギャラリートークを開催いたします。 御木さんが深田監督作品『さようなら』にテクニカルアドバイザーとして参加をした縁で、深田監督をゲストとしてお招きしました。 5月26日(土)公開の深田監督の最新作『海を駆ける』は、2004年のスマトラ島沖地震で起きた津波から着想を得て、インドネシアで製作されました。ディーン・フジオカ演じる海から現れた男ラウ(インドネシア語で「海」)を巡っておきる不思議な出来事、ファンタジーでありつつ現実世界への様々な隠喩が読み取れる深みのある作品です。 『淵に立つ』では、平凡な家族に訪れる悲劇と新たなつながりから生まれる希望を描いた深田監督、猫たちの多様な生き方から希望を見出してシャッターを切る御木さん。お二人の持つそれぞれの視点で語られるトークに、作品の中から新たな発見があるかもしれません。お聞き逃しのないよう、是非ご来場ください。 日時:2018年6月12日(火)19~20時 出演者:深田晃司(映画監督)、御木茂則 参加費:800円(ドリンク付)※要予約 深田晃司監督 プロフィール: 1980年生 映画美学校監督コース修了後、2005年、平田オリザ主宰の劇団青年団に演出部として入団。 2012年よりNPO法人独立映画鍋に参加。 2016年公開『淵に立つ』では、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門を初ノミネートで審査員賞を受賞。 最新作、ディーン・フジオカを主演に迎え、インドネシアのバンダ・アチェで撮影をされた『海を駆ける』が、有楽町スバル座などで5月26(土)より全国公開。 2006年 『ざくろ屋敷』 2008年『東京人間喜劇』 2010年『歓待』 東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞 2013年『ほとりの朔子』ナント三大陸映画祭グランプリ&若い審査員賞 2015年『さようなら』 ・ギャラリートーク第三弾 6/16(土) 映画監督 石井岳龍 × 御木茂則 『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市 BURST CITY』『逆噴射家族 』などで新しい映画表現の道を切り開いた、日本映画界の永遠の革命児・石井岳龍監督をゲストにお招きして、作家とのギャラリートークを開催いたします。 6月30日(土)より全国公開される石井岳龍監督の最新作『パンク侍!斬られて候』に、御木さんが撮影補として参加したご縁で、石井監督をゲストとしてお招きしました。 石井監督は、御木さんのライフスタイルを根本から変えた師のような方です。石井監督が御木さん撮影の『希望の国』を観た際におっしゃった感想が、そのまま御木さんご自身の撮る絵のテーマとなりました。このたびは念願のトークショーとなります。 今回の写真展『希望の猫』の裏テーマは、映画的な表現方法を写真でどのように表現出来るかです。映像に限らず、心を動かす表現についてもお話しいただけます。 またとない貴重な機会です。どうぞご期待ください。 日時:6月16日(土)14時~ 出演者:石井岳龍(映画監督)、御木茂則 参加費:800円(ドリンク付)※要予約 石井岳龍監督 最新作『パンク侍!斬られて候』 6月30日(土)より公開の石井監督の最新作『パンク侍!斬られて候』は、原作・町田康、脚本・宮藤官九郎、主演・綾野剛! 特報 https://www.youtube.com/watch?v=zVb7A5de77w 江戸時代「腹ふり党」と称する激しく腹を振り踊る奇妙な新宗教が蔓延し、多くの藩が混乱していた。その混乱を利用して浪人・掛十之進は、超人的な剣術と巧みな弁舌を駆使し出世を狙うが…. 豪華キャスト・スタッフによる圧倒的なエネルギーとアバンギャルドな展開!全ての枠組みをぶち壊していく超絶映画です。 石井岳龍(いしい がくりゅう) 監督プロフィール: 1957年生 映画監督/神戸芸術工科大学教授 改名前の石井聰亙(いしい そうご)の名でも広く知られている。1976年、大学入学直後に撮った8mm映画デビュー作『高校大パニック』、そして80年代『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市 BURST CITY』『逆噴射家族 』は新しい映画表現の道を切り開き、若者たちを中心に熱狂的な支持を得る。 デビュー以来、尖端的な音楽と、風景や光の情景をミックスさせた映像表現手法は高く評価され、映画に留まらず様々なメディアで発揮され続けている。 あのクエンティン・タランティーノ監督も石井岳龍を敬愛している。 1980年『狂い咲きサンダーロード』 1982年『爆裂都市 BURST CITY』 1984年『逆噴射家族』 2001年『ELECTRIC DRAGON 80000V』 2012年『生きてるものはいないのか』 2015年『ソレダケ that,s it』 2016年『蜜のあわれ』