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PGIで佐藤信太郎展「Boundaries」開催

2023.03.24

©SATO Shintaro, Coutersy of PGI

3月23日から、PGI(東京・東麻布)にて佐藤信太郎の新作展「Boundaries」が始まりました。

新作「Boundaries」は、かつて海と陸の境界だった崖を、佐藤作品の特徴である、細部へのこだわりと緻密な描写で、一つ一つ丁寧に記録し、PC上でパッチワークのように写真を繋ぎ合わせ、時間と空間が複雑に積み重なった多層的な一枚のイメージを作り上げています。

今作は、東京の埋立地の地面を8×10で平面的に写した初期作品「Geography」から連なるものでもあります。

本展では「Geography」も合わせて展示され、弊社が2019年に刊行した写真集『Geography』もお手に取っていただけますので、この機会にぜひご覧いただければ幸いです。

会期中には、東京都写真美術館学芸員・藤村里美さんとのトークイベントや、作家によるギャラリートーク・プリントビューイングも開催。ぜひお出かけください。

■開催概要

佐藤信太郎「Boundaries」

会期:2023.3.23(木) - 5.13(土)

開館時間:月-土 11:00-18:00

休廊:日・祝日、5/6(土)

会場:PGI

〒106-0044 東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F

■関連イベント

【トークイベント】
佐藤信太郎×藤村里美(東京都写真美術館学芸員)

日時:2023年 4月15日(土) 15:00-17:00
会場:PGI
定員:15 名
参加費:1000 円(要予約/当日お支払い下さい)

【ギャラリートーク&プリントビューイング】

日時:2023年 4月22日(土) 15:00-17:00
会場:PGI
定員:15 名

詳細はこちら

■佐藤信太郎『Geography』

「Geography」は、1992年の冬に東京湾岸の埋め立て地の地面を8×10の大型カメラで撮影したシリーズです。
平面を平面のまま撮るというシンプルな手法で撮影された本作は、佐藤の原点ともいえるでしょう。距離感がつかめずミクロにもマクロにも見える可変的なイメージは、都市の深層に潜む静かな時間の流れや、東京の都市形成に大きく作用している地形の存在を感じさせます。
収録テキストは写真評論家の飯沢耕太郎さん、造本設計は町口覚さんです。
オリンピックが翌年に迫り、世界的な注目が集まる東京。技術の進歩によってグローバル化とヴァーチャル化が進む中、足元にある地面を意識して歩くことがどれほどあるでしょうか。東京という大都市の質量を体感していただければ幸いです。

500部限定
エディション・サイン入り

執筆:飯沢耕太郎
造本設計:町口覚

判型:370×263(B4変形)
頁数:66頁
製本:ハードカバー
発行年:2019.06
出版社:ふげん社
言語:日本語、英語

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