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第二回ふげん社写真賞グランプリ受賞作・川口翼『心臓』出版のお知らせ/第三回「ふげん社写真賞」作品募集開始

2023.07.07

©︎ Tsubasa Kawaguchi

このたび弊社は、第二回「ふげん社写真賞」グランプリ受賞作・川口 翼 写真集『心臓』を出版いたしました。

本作は、色調がややマゼンタ調に傾く壊れたカメラと出会ったのをきっかけに、故郷の「あの夏」を懐古する写真と、現在と未来を意識した「この夏」をカラーで撮影しました。夏になると「記憶の飛び地」が現れるようになる、と語る川口は、蝉、雑木林、ひまわり、砂浜、虫取り網と川べり、校庭、家族などを被写体に、写真ならではの自由な時間軸の中で、私たちの集合的記憶にある夏のシーンと共振していきます。

写真は何かを表現するための手段ではなく「写真は写真として始まり、写真に化け、何事も語らぬまま⼀切の形容を拒否し続け、写真として終わって欲しい」と語り、その純度にこだわる川口は、自らの第一写真集を心臓と名づけました。その作家の思いを具現化した、町口覚氏による造本は、本体には写真のみが収録され、テキストはカバーに印刷されます。さらに、本体とカバーの間にエアーが入り、ポンプのように脈打つ構造になっています。

写真の力を信じて進む作家が差し出した写真集『心臓』が、誰かの無意識部へと到達し、伝播することを願います。

現在7月30日(日)まで、第二回ふげん社写真賞グランプリ受賞記念・川口 翼 写真展「心臓」を開催中です。

会期中7月15日(土)14時から、ギャラリートーク 川口翼×飯沢耕太郎(写真評論家)×町口覚(造本家)を開催いたします。

金〜日は作家が在廊いたしますので、ぜひ、会場へお出かけください!

また、7月1日から第3回「ふげん社写真賞」の作品募集が開始しました。

9月30日締切です。皆様のご応募をお待ちしております。

 

■写真集について

川口 翼 『心臓』

2023年6月30日発行

写真・テキスト:川口 翼

造本設計:町口 覚
デザイン:清水紗良(MATCH and Company Co., Ltd.)
編集:関根 史
翻訳:ジョン・サイパル

発行人:渡辺 薫
発行所:ふげん社
印刷:渡辺美術印刷株式会社

サイン入り
ISBN 978-4-908955-22-8

通常版:¥6,820(税込)通販はこちら
プリント付き限定版:¥20,000(税込)通販はこちら

■展覧会概要

川口翼 写真展「心臓」

2023年7月6日(木) 〜7月30日(日)
火〜金 12:00〜19:00
土・日 12:00〜18:00
ナイトギャラリー 7月7日(金)12:00〜20:00
休廊:月曜日

会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
https://fugensha.jp/events/230706kawaguchi/

■イベント

ギャラリートーク 川口翼×飯沢耕太郎(写真評論家)×町口覚(造本家)

日時:7月15日(土)14:00〜15:30
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
参加費:1000円(会場観覧・オンライン配信)

チケットはふげん社オンラインストアで販売中
https://fugensha-shop.stores.jp/

 

■第三回ふげん社写真賞

グランプリ1名:写真集出版とふげん社ギャラリーで出版記念展を開催する権利を授与。
エントリー期間:2023年7月1日(土)〜9月30日(土)18時必着

条件:国籍、年齢、プロ、アマチュアは問いません。日本在住で、二次選考会に参加できる方。作品のテーマ、手法は自由。参加費は3,300円。

選考員:飯沢耕太郎(写真評論家)、町口 覚(造本家)、渡辺 薫(渡辺美術印刷株式会社 代表取締役、ふげん社代表)

▼応募要項など詳しくはこちら
https://www.fugensha-award.com/