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2020/03/28(土)

【延期】『松本清張が「砂の器」を書くまで』刊行記念トークイベント
『誰も知らなかった「砂の器」のミステリー 松本清張はこう読む‼』

終了しました
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©北九州市立松本清張記念館

【中止・延期のお知らせ】

3月28日(土)14時から開催を予定しておりました『松本清張が「砂の器」を書くまで』出版記念トークイベントは、現在の状況を鑑み、中止・延期とさせていただきます。

楽しみにお待ちいただいておりましたお客様には申し訳ございません。
ご理解を賜れましたら幸いです。

本トークイベントは、開催日時が決まり次第、あらためてふげん社ホームページ等で告知し、参加者を再募集させていただきます。

何卒宜しくお願い申し上げます。

2020.3.26

 

 

このたび、ふげん社では3月28日(土)に、新刊学術書『松本清張が「砂の器」を書くまで』(早稲田大学出版部)の刊行を記念して、著者の山本幸正先生(中国・復旦大学副教授)によるトークイベントを開催します。

本著は、今年生誕111年となる小説家・松本清張が、いかにして国民的作家になったのかを、<新聞小説>という切り口で解き明かした学術書です。

清張の推理小説に共通するスリリングさと展開力にあふれ、学術書としては異例のヒット・重版出来となりました。

本イベントでは、著者であり気鋭の文学研究者である山本先生が、清張が新聞連載小説を舞台に「国民的作家」になった経緯を明らかにします。

また、学術研究に裏付けられた『砂の器』の新しい読み方もご提案します。

 

本イベントは早稲田大学出版部との共同企画として開催されます。

早稲田大学出版部が、学外へ飛び出しイベントを開催するのは初めて!

色々な意味で記念となるこのイベント、ぜひお越しください♫

さあ、「学術書を携えて街へ出よう!」

 

※コロナウィルスの感染予防対策について

当館では会場の衛生管理に細心の注意を払い営業しております。

会場内の換気や、不特定多数が接触する場所(階段の手すり、ドアノブ、スイッチなど)のアルコール消毒をおこないます。

お客様には下記の点をご協力下さいますようお願い申し上げます。

・発熱や風邪症状、体調に不安がある方はご来店をお控えください。

・入口で消毒液での手指消毒をお願いいたします。

・咳エチケットにご協力をお願いいたします。

対策について詳しくはこちらをご覧ください。

 

■開催概要

『松本清張が「砂の器」を書くまで』(早稲田大学出版部)刊行記念トークイベント

誰も知らなかった「砂の器」のミステリー 松本清張はこう読む

日時:2020年3月28日(土)14:00−15:30

出演:山本幸正(著者・中国 復旦大学副教授)

参加費:500円 ※ご予約制。代金は当日お支払いください。

場所:

コミュニケーションギャラリーふげん社

〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12 (Google mapを開く)

アクセス:

JR目黒駅 西口より東急バス(黒01 黒02 黒07)「元競馬場前」下車 徒歩1分
東横線 祐天寺駅より東急バス(黒06)「元競馬場前」下車 徒歩1分
東横線 中目黒駅より東急バス(黒09)「大鳥神社前」下車 徒歩6分
JR目黒駅より徒歩15分

■ご予約方法

本イベントは中止になりました。(2020.3.26)

■出演者プロフィール

©早稲田大学出版部

山本 幸正(やまもと・ゆきまさ)

早稲田大学大学院文学研究科の日本文学専攻博士後期課程単位取得満期退学。

現在、中国・上海の復旦大学外文学院日語語言文学系の副教授。

2020年2月、『松本清張が「砂の器」を書くまで: ベストセラーと新聞小説の一九五〇年代』を上梓した。

 

■書籍紹介

松本清張が「砂の器」を書くまで: ベストセラーと新聞小説の一九五〇年代

山本 幸正 著

早稲田大学出版部

本体価格4,000円(税別)

A5判・300頁

清張はいかにして国民的作家になったのか ?!

新進作家が地位と名誉とカネを手に入れ「現代の英雄」になるためには、マスコミの王者といわれた新聞で連載小説をヒットさせるのが近道だった。特に新聞が圧倒的存在感を示した1950年代は、掲載が夕刊か朝刊か。地方紙かブロック紙か、それとも全国紙かによって作家の成否を分けたと著者は分析する。

読売新聞で1960年に連載が始まる「砂の器」により、清張は「現代の英雄」に大きく近づいた。とはいえ、全国紙から与えられた紙面は夕刊にすぎなかった。

1000万人の読者数を誇るのは夕刊ではなく、朝刊だった。

清張が超えなければならない壁は三つあった。一つは、全国紙の朝刊を占めていたベテラン作家たち。残る二つとは…。

小説のうち今も最大の読者数を持つ新聞小説。その新聞小説と作家の深い関係に迫る著者の考察力は、学術書の領域を飛び越え、清張の推理小説に共通するスリリングさと展開力にあふれている。