2019/09/20(金) 語り『ないものがある世界』vol.3(今福龍太原作) 終了しました Event このたびふげん社では、2019年9月20日(金)に 語り『ないものがある世界』vol.3(今福龍太原作)を開催します。 朗読・坂巻喜美子と制作・木内久美子によるこの朗読シリーズは、2018年8月に始まり、半年に一度のペースで都内各所において開催されてきました。 今福龍太『ないものがある世界』(水声社、2017年)では、都会の風景を見つめながら現代社会のあり方を問う「わたし」を語り手とした奇数章と、少年ノアが神話世界をめぐる偶数章が交錯しながら、物語が展開していきます。 3回目となる今回は、本書の「5」「6」のパートを朗読いたします。 朗読する坂巻喜美子は、東京都中央区月島で生まれ育ち、街の変化を70余年にわたり見つめてきました。2016年、自宅を含む区画の再開発により、馴染みの看板建築のある家屋から立ち退くことになりました。 それから一年が経った頃、『ないものがある世界』に出会った坂巻は、奇数章に神話世界への小さな扉を見出し、朗読を決意することになります。 制作・演出の木内久美子は、サミュエル・ベケットを専門とする比較文学研究者です。2015年にイギリスの映像作家パトリック・キーラーのロビンソン三部作を日本で紹介・上映したことを機に、都市について考えるようになりました。坂巻との縁で、2015年より月島の再開発を記録し始め、2016年に月島に転居し、現在まで写真や動画で記録し続けています。 一つの街の変遷を見つめてきた坂巻が、今福龍太の寓話世界を、2020に向けて開発が進められる中央区築地に立ち上がらせます。ぜひご来場ください。 ■開催概要 語り『ないものがある世界』vol.3 原作:今福龍太『ないものがある世界』(水声社、2017年) 朗読:坂巻喜美子 制作:木内久美子 日時: 2019 年 9 月 20 日(金) 19:00 開場 19:30 開演 20:30 終演予定 参加費:1,500円(1ドリンク付) 会場:コミュニケーションギャラリーふげん社 〒104-0045 東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp https://fugensha.jp ※イベントのご予約は電話とメールで承ります。 TEL:03-6264-3665 Mail:event@fugensha.jp ■プロフィール 原作: 今福龍太 文化人類学者・批評家。奄美自由大学主宰。こだわりの場所にメキシコ、ブラジル、キューバ、台湾、琉球弧、カボ・ヴェルジ、アイルランド、世界中の汀。食べ物はフェイジョン、パモーニャ、ムグンザー、チポトレ、パクチー。夕暮れになればキルケニー、請福、まーらん舟、天草、シュタベントゥン、レツィーナ。著書に『クレオール主義』『群島-世界論』『書物変身譚』『ハーフ・ブリード』『レヴィ=ストロース 夜と音楽』など多数。近刊に『宮沢賢治 デクノボーの叡知』。 朗読: 坂巻喜美子 1943年生まれ。1983年より約20年間、ギャラリーマキ主宰。 制作: 木内久美子 比較文学研究者。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。サミュエル・ベケット研究、ジャンル論、都市表象論など。著書に『サミュエル・ベケット!』(2012 共著)、『時間のランドスケープス:パトリック・キーラー ロビンソン三部作』(2015 編著)、近刊に『Botanical City』(共著)、『新訳・ベケット戯曲全集 Ⅲ』(共著・翻訳)など。英語圏のベケット研究雑誌やイギリスの文芸誌『Snow lit rev』に寄稿・翻訳多数。