2019/10/22(火) - 2019/11/02(土) 真鍋奈央写真展「波を綴る」 終了しました Exhibition © Nao Manabe このたび、2019 年10 月22 日(火)〜11 月2 日(土)まで、今年、第三回入江泰吉記念写真賞を受賞した真鍋奈央の写真展「波を綴る」をコミュニケーションギャラリーふげん社にて開催いたします。 真鍋奈央は、1987 年徳島県池田町出身の写真家です。18 歳の時にハワイに留学したことをきっかけに、10 数年にわたりハワイをプライベート・ドキュメンタリーとして撮りおさめました。出会った島の人々や、少しずつ変化していく「生まれては消えていく波のような」日々の風景を、被写体に寄り添い丁寧に記録しています。 本展では、作品としてまとめるきっかけとなった、2018 年におきたハワイ島キラウエア火山の大規模噴火の様子を捉えた写真と共に、未発表の作品を含め展示いたします。会場では、展示作品を販売するほか、入江泰吉記念写真賞受賞時に制作された、松本久木によるデザインの写真集『波を綴る』(入江泰吉記念写真賞実行委員会)を販売いたします。モロカイ島、オアフ島、ハワイ島、マウイ島という4 つの島ごとに構成された写真をミシン綴じにした冊子を貼り合わせて一冊にまとめています。ハワイの独特の気配を見事に立ち上がらせた美しい写真集です。 また、会期中の10 月26 日(土)には、写真家の川島小鳥さんをお招きして、ギャラリートークを開催いたします。 © Nao Manabe © Nao Manabe © Nao Manabe ■開催概要 真鍋奈央 写真展 「波を綴る」 2019 年10 月22 日(火)〜11 月2 日(土) 火〜金 12:00〜19:00 土 12:00〜17:00 休廊日:日・月 会場:コミュニケーションギャラリーふげん社 〒104-0045 東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp https://fugensha.jp ■イベント 10月26日(土)14:00〜15:30 ギャラリートーク(ゲスト:川島小鳥(写真家)) 同日15:30〜17:00 レセプションパーティー ※詳細は下記にございます ■作家ステートメント 「波を綴る」 『ハワイの島々は私の中で強い輪郭を持って存在している場所であり、たくさんの人達と出会い、お互いの時を重ねてきた場所でもあります。 偶然とも必然ともとれるような出会いから大切な存在となっていった彼らと日々を過ごしていくうちに、 いつからかハワイの島々が持つ歴史や風土がリアリティーと意味を持って自分に迫ってくるようになりました。 変わりゆく風景の中にも大切な人達が生きてきた時間や心の動きが映っている、そんな風に思います。 人々が生きてきた時間を包含しながら、今なお動き続けるハワイの島々。 自然の脅威を肌に感じながらも、全てを受容するように島で生き続ける人々。 今になり思い返してみると、私は十数年かけてそのような人間と島の在り方を垣間見させてもらったのかもしれません。』 写真集制作が終わって数ヶ月の今もまだ、出来上がった写真集のページをめくる度にもう会えなくなった人たちが生きていた時間に思いを馳せるとともに、現在も生きて島で生活する彼ら彼女らの日常を想像します。 こうして十数年の間に撮影した写真が一冊の写真集に綴られてみると、変化、あるいは変質していく日常は、海上で跡を残さずに生まれては消えていく波の様なものなのかもしれないと感じています。 真鍋 奈央 ■プロフィール 真鍋 奈央 1987年徳島県池田町生まれ。 中学卒業後単身渡米。ニューヨーク州、ハワイ州の高校で2年間過ごし卒業後、2006年に帰国。 ビジュアルアーツ専門学校大阪写真学科入学にて写真を学ぶ。 同校卒業後も研究生制度を利用し一年間作品制作に励む。 2011年グループ展(Place M/東京新宿)で「Malamalama」を発表。 2012年第6 回写真「1_WALL」でファイナリスト。 同展で「眼を開けて夢を見る」(ガーディアンガーデン/東京銀座)を発表。 現在ビジュアルアーツ専門学校にて写真学科講師として務める。 2018年第三回入江泰吉記念写真賞受賞。 ■写真集情報 真鍋奈央 『波を綴る』 価格:3,000 円(税別) 判型:225×200mm 188 頁/函装 発行:入江泰吉記念写真賞実行委員会 ■関連イベント 10月26日(土)ギャラリートーク 川島小鳥(写真家)×真鍋奈央 ゲストに写真家の川島小鳥さんをお招きしてギャラリートークを開催いたします。 川島小鳥さんは、真鍋奈央写真集『波を綴る』に、このような言葉を寄せられました。 「真鍋さんが写真に出会えて良かった。 祈りのような写真。あなたと私をつなぐ、少し先のあたたかな未来。」 作家たっての希望で実現した対談です。どうぞご期待ください。 “真っ直ぐで柔らかな感情をお持ちだろう小鳥さん。 小鳥さんの写真の中に写る人々や植物、風景、そのどれを見ても 小鳥さんが言葉以前の愛おしさのようなものを感じてシャッターを切ったのではないかと想像します。 小鳥さんの写真を見ていると、言葉で世界を捉えることが出来なかった頃の情景たちと自分が再び出逢うような、そんな不思議な感覚になります。 そんな風に写真を通して言葉以前の記憶や感情を示してくれる小鳥さんと、お話ししてみたいと感じました。” ―真鍋 奈央 ギャラリートーク 川島小鳥(写真家)×真鍋奈央 日程:10 月26 日(土)14:00~15:30 参加費:1,500円 トークの後、同日15:30~17:00はレセプションパーティを開催します。 ※イベントのご予約は電話とメールで承ります。 TEL:03-6264-3665 Mail:event@fugensha.jp ゲストプロフィール: 川島小鳥 写真家。1980年生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。写真集に『BABY BABY』(2007)、『未来ちゃん』(2011)、『明星』(2014)、谷川俊太郎との共著『おやすみ神たち』(2014)、『ファーストアルバム』(2016)、『20歳の頃』(2016)、『道』(2017)、小橋陽介との共著『飛びます』(2019)、『violet diary』(2019)など。 第42回講談社出版文化賞写真賞、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。 https://www.kawashimakotori.com/