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2020/05/07(木) - 2020/06/07(日)

【会期延長】没後50年・三島由紀夫へのオマージュ展
人形作家・写真家 石塚公昭
「椿説 男の死」

  • Exhibition

©Kimiaki Ishizuka

English texts follows Japanese.

このたび、2020年5月7日(木)から5月24日(日)まで、人形作家・写真家である石塚公昭の、没後50年三島由紀夫へのオマージュ展『椿説男の死』を、コミュニケーションギャラリーふげん社(東京都・目黒区)にて開催いたします。

石塚公昭は、東京都葛飾区・1957年生まれの人形作家、写真家です。日本人作家を模した人形を制作し、その作家に縁のある場所に配置して撮影したり、その上にCGを施したりして人形(作家)が自身の作品世界の中に存在するイメージを作り上げる、異能のアーティストです。

三島由紀夫没後50年の節目の年に開催される本展は、三島由紀夫の「死」がテーマです。石塚は「三島を作ろうと考えた時、最初に浮かんだのが様々な死の場面であった」と語ります。三島の作品世界から着想を得て制作した、さまざまな死の場面を展示いたします。

三島の他にも、これまで制作した作家シリーズから、太宰治、松尾芭蕉、葛飾北斎を、手漉き和紙プリントと、撮影に使用した人形を展示予定です。

ひとつひとつの作品への深い読み込みをおこない、在りし日の作家に心を寄せることで命を吹き込まれた独創的なイメージは、石塚独自の作家論にもなっています。また、立体である人形を撮影して二次元化し、さらに画像処理で陰影が排除され平面化されたイメージは、虚実の境目を曖昧にし、鑑賞者を幻想の世界へと誘います。

石塚の手により生き生きと蘇る、作家のびのびとした表情を、どうぞご高覧下さい。

 

『椿説男の死』

 三島由紀夫は亡くなる一週間前まで自ら理知に犯されぬ肉の所有者に扮し、様々な状況で死んでいる場面を撮影している。それは魚屋が魚をぶちまけ、腹に出刃包丁が刺さり死んでいる、体操選手が吊り輪にぶら下がったまま射殺、ヤクザのリンチ死等々だったらしい。事件直後に薔薇十字社より写真集『男の死』として刊行の予定であったが未刊のままである。公開されているのは『血と薔薇』(薔薇十字社)誌上で「聖セバスチャンの殉教」など数カットにすぎない。

 企画者である元薔薇十字社社主内藤三津子さんから「あんな嬉しそうな三島さんは見たことがない」とうかがった。壮絶な死の直後に『男の死』が二の矢となって放たれるはずであったろう。

 三島を作ろうと考えた時、最初に浮かんだのが様々な死の場面であった。その時点では『男の死』の存在を知らなかったが、知った時は本人にやられてしまっていたやはりという気分であった。

 私の場合はあくまで三島作品を踏まえて制作した。三島が死の前年に演出した歌舞伎『椿説弓張月』の中で白縫姫に仇を討たれる武藤太に聖セバスチャンを見つけ、本来なら真っ先に制作すべき『聖セバスチャンの殉教』を本人にやられてしまっていた悔しさを晴らすことができた。そして本家男の死に敬意を表し、タイトルを『椿説(珍説、異説)男の死』とさせていただいた。

 その他、今まで制作してきた作家シリーズ他から、すべて手漉き和紙にプリントし、被写体となった人形作品は三島由紀夫、太宰治、松尾芭蕉、葛飾北斎を展示予定。

人形制作・写真 石塚公昭

©Kimiaki Ishizuka

©Kimiaki Ishizuka

■開催概要

没後50年・三島由紀夫へのオマージュ展

石塚公昭 写真展「椿説 男の死」

2020年5月7日(木)〜6月7日(日)会期延長決定!

火〜金 12:00〜19:00

土・日 12:00〜18:00

5/22(金):12:00〜21:00(ナイトギャラリー)

CLOSE 月曜日

会場:コミュニケーションギャラリーふげん社

〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12

TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp

2020年5月9日(土)ライブ配信したギャラリートーク 石塚公昭×飯沢耕太郎(写真評論家)のダイジェスト動画をアップしました。1時間を20分に凝縮しました。ぜひご覧下さい↓ 

◎会場でオリジナルパンフレットを配布

パンフレットのキャプションと、会場のキャプションで展示が完成します。

ぜひパンフレットを片手にご鑑賞ください。

 

◎石塚公昭展の関連グッズ販売中

石塚公昭関連書籍・グッズをふげん社WEB STOREで販売しております。

お買い上げの方にはもれなく「椿説男の死」オリジナルパンフレットを差し上げます。

ご遠方の方はぜひご利用ください。

↓ふげん社WEB STOREはこちら
https://fugensha-shop.stores.jp/

 

【関連イベント】

・5月9日(土)14:00−15:30

ギャラリートーク 石塚公昭×飯沢耕太郎(写真評論家)

ふげん社YouTubeチャンネルにてライブ配信します!

生放送URLはこちらです。

チャンネル登録をしてベルボタンを押すと、配信開始の際に通知が行きます。

※「オープニングレセプション」は新型ウィルス感染症の拡大を受け、中止といたします。

※コロナウィルスの感染予防対策について

当館では会場の衛生管理に細心の注意を払い営業しております。

会場内の換気や、不特定多数が接触する場所(階段の手すり、ドアノブ、スイッチなど)のアルコール消毒をおこないます。

お客様には下記の点をご協力下さいますようお願い申し上げます。

・発熱や風邪症状、体調に不安がある方はご来店をお控えください。

・入口で消毒液での手指消毒をお願いいたします。

・咳エチケットにご協力をお願いいたします。

対策について詳しくはこちらをご覧ください。

 

■プロフィール

石塚公昭(いしづか・きみあき)

1957年 葛飾区生まれ 江東区在住

1977年 東京クラフトデザイン研究所陶磁器科卒

1977年〜79年 岐阜県瑞浪市 茨城県高萩市にて製陶業に従事

1980年 人形制作を開始。96年までジャズ/ブルースをテーマの人形を発表する。

1991年 廃れた写真の古典技法、オイルプリントの制作開始。

1996年 作家・文士シリーズの制作開始。

2007年-2009年 都営地下鉄のフリーペーパー中央公論Adagio(東京都交通局)の表紙を担当。

個展は、「石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち-」(リコーイメージングスクエア銀座、2019)や『ピクトリアリズムIII』 (銀座・青木画廊、2018年)、『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 (深川江戸資料館、2016)など多数開催している。

現在、『タウン誌深川』でエッセイ「明日できること今日はせず」を連載中。

石塚公昭ブログ:明日できること今日はせず
https://blog.goo.ne.jp/diaghilev

展覧会

1993年・96年  石塚公昭人形と写真展 BLUE NOTE TOKYO

1997年 夜の夢こそまこと展 Gallery e’f(浅草)

写真作品収蔵(江戸川乱歩)三重県名張市図書館

1999年 永井荷風展(人形展示)神奈川近代文学館

2003年 夢の続き展(ランドマーク10周年記念) 横浜ランドマークプラザ

2004年 永井荷風−荷風が生きた市川- 市川市文化会館

たてもの園・作家のいる風景 江戸東京たてもの園

2005年 乱歩夜の夢こそまこと展 松坂屋名古屋本店南館

SETAGAYA 作家のいる風景(写真作品収蔵) 世田谷文学館

2006年 夜の夢こそまこと 石塚公昭展 銀座青木画廊

2007年 中央公論Adagio 〜2011 全24号担当 東京都交通局

特別展『100年目に出合う 夏目漱石』漱石像出品 神奈川近代文学館

2009年 大乱歩展 メインビジュアル 神奈川近代文学館

2016年 『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 深川江戸資料館

2017年 円朝忌 三遊亭円朝像を展示 谷中全生庵

2018年 『ピクトリアリズムIII』 銀座・青木画廊

2018年 石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- リコーイメージングスクエア銀座

2019年 我が肌に魚まつわれり 本郷・金魚坂

 

出版

2005年 作品集『乱歩 夜の夢こそまこと』(パロル舎刊)

2007年 作品集『Object Glass 12』(風濤社刊)

2013年 『貝の穴に河童の居る事』(風濤社)

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50 Years After His Death: A Tribute to Yukio Mishima
Kimiaki Ishizuka solo exhibiton
A rare theory, the death of a man

We are pleased to announce that from Thursday, May 7 to Sunday, May 24, 2020, doll artist/photographer Kimiaki Ishizuka will be presenting a tribute exhibition to Yukio Mishima, 50 years after his death, entitled “A rare theory: The Death of a Man” at the Communication Gallery Fugensha (Meguro-ku, Tokyo).

Kimiaki Ishizuka, born in 1957 in Katsushika-ku, Tokyo, is a doll artist and photographer.
He creates dolls imitating a Japanese artist, places them in the vicinity of the artist, films them, and applies CG on them to create an image of the doll (artist) existing in his own world of work.

The theme of this exhibition, held to mark the 50th anniversary of the death of Yukio Mishima, is his “death”.
Ishizuka says, “When I thought about creating Mishima, the first thing that came to mind was the various death scenes. The exhibition features a variety of death scenes inspired by Mishima’s world of work.

In addition to Mishima’s works, the exhibition will include handmade Japanese paper prints of Dazai Osamu, Matsuo Basho, and Katsushika Hokusai, as well as dolls used for photography, from a series of artists he has created so far.
Ishizuka’s original images, which are brought to life by deeply reading each of their literary works and drawing on the artists of their day, have become his own theory of the artist.In addition, the three-dimensional dolls are photographed and turned into two dimensions, and the shadows are eliminated and flattened through image processing, blurring the boundaries between reality and fiction and inviting the viewer into a world of fantasy.
Please come and see the artist’s spirited expression, brought back to life by Ishizuka’s hand.

 

■information
50 Years After His Death: A Tribute to Yukio Mishima
Kimiaki Ishizuka solo exhibiton
A rare theory, the death of a man

Thursday, May 7, 2020 – Sunday, June 7, 2020
Open:Tue-Fri 12:00-19:00 Sat-Sun 12:00-18:00
Closed: Monday

venue: Communication gallery Fugensha
Shimomeguro 5-3-12, Meguro-ku, Tokyo 153-0064
TEL +81-3-6264-3665

I used to often wonder, where would the images in my head go.  My creative activity is to pull out such images and confirm that they were there by visualizing them.  Ideally, I would like to do “psychography” by directing a lens toward my forehead.  However, since I don’t have such an ability, I create human models and sometimes background as well, and shoot them.
Before Western paintings came into Japan, Japanese did not draw shades in the paintings.  There are different stories for the reason, but comfortlessness by drawing shades could be one of them.  Since 2017, I have been trying to shoot without showing any shade of objects.  You will be able to see them in Hokusai Katsushika on the top page and Encho Sanyutei, the creator of Japanese ghost story “Botan Doro”.  For “Tiger and Moon” in Another Works, I shot cat and changed it to tiger.  Japanese at that time had never seen a tiger and used their imagination to draw.  I wanted to create such an atmosphere in the picture.
Even though I used data shot by camera, all the work turned out to be somewhat like Japanese-style paintings.  I have printed them on to Japanese traditional handmade papers.

Kimiaki Ishizuka

website:https://kimiaki1957.wixsite.com/mysite