2024/12/06(金) - 2024/12/25(水) うつゆみこ第34回写真の会賞受賞展 Exhibition このたび、2024年12月6日(金)から12月25日(日)まで、うつゆみこの第34回「写真の会」賞受賞展をふげん社2階にて開催いたします。 「写真の会」賞は、1988年に『カメラ毎日』編集長の西井一夫氏の呼びかけで集った有識者によって設立された賞で、作家賞ではなく写真的行為に対して出されることが特徴です。 第34回「写真の会」賞は、弊社刊行の写真集『Wunderkammer』と、2023年に東京都写真美術館で開催されたグループ展「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」を中心とした一連の作品に対して[作者:うつゆみこ]贈られることになりました。 「写真の会」賞受賞を記念して、受賞作と新作を展示いたします。 会期中には、第34回「写真の会」賞授賞式を執り行います。 また、写真集『Wunderkammer』全解説イベントや、恒例のポートレート撮影会もございます。 年の瀬のお忙しい時期かと存じますが、展覧会、イベントにお運びいただき、うつゆみこの「写真の会」賞受賞を、皆様とご一緒にお祝いできますと幸甚です。 ■開催概要 うつゆみこ第34回写真の会賞受賞展 会期:2024年12月6日(金) 〜12月25日(水) 開館時間:火〜金 12:00〜19:00 土・日 12:00〜18:00 休廊:月曜日 会場:ふげん社 2階 〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12 TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp https://fugensha.jp ■イベント ①第34回「写真の会」賞授賞式+受賞記念パーティー 日時:12月14日(土)18:00〜20:30(17:45受付開始) 参加費:2000円 参加者にはもれなく「写真の会」会報89号を差し上げます。 詳細はこちら ②うつゆみこトークイベント「写真集『Wuderkammer』全解説」 日時:12月7日(土)14:00〜16:00 参加費:1000円(会場観覧・オンライン配信) ※オンライン配信のアーカイブ視聴は 2024年1月11日(土)まで お申し込み方法:ご希望のチケットをふげん社オンラインストア(https://fugensha-shop.stores.jp/)からご購入ください。店頭でお支払いを希望の方はふげん社まで(03-6264-3665)ご連絡ください。 詳細はこちら ③うつゆみこによるポートレート撮影 あなたも目眩くうつゆみこワールドの登場人物に! 作家がコレクションしている背景布、小物をお客様にお選び頂き、それを用いてポートレートを撮影します。シンプルなポートレートもお受けします。 開催日は追ってウェブサイトで告知いたします。 所要時間:15 分程度 料金:1 パターン 5,000 円(税込)、2 パターン 8,000 円(税込) 撮影納品方法:全データをメールで送付 ご予約先:メールもしくはお電話でお申し込みください。 fugensha.store@gmail.com 03-6264-3665 詳細はこちら ■写真集案内 うつゆみこ『Wunderkammer』 うつゆみこ14年ぶりとなる新作写真集。 近作190点と、テキスト「Wundeekammerができるまで」を収録。 付録「Yaoyorozoo Paper」には、都築響一、飯沢耕太郎が寄稿。アトリエ訪問記を収録しています。 “「ヴンダーカマー」とは元来、秘宝収集室のような意味だけれど、このヴンダーカマーはむしろ、うつゆみこという不思議な生のありようを、死んだり生きたりしているいろんな素材で描き出す、ものすごく気持ち悪くて美しいこころのセルフポートレートなのかもしれない”(都築響一) 写真・テキスト:うつゆみこ デザイン:田中せり 編集協力:飯沢耕太郎 仕様:200×248mm /192P /並製本 新聞付録付き 出版社:ふげん社 定価:6,820円(税込) ISBN:978-4-908955-24-2 通販はこちら ■プロフィール うつゆみこ Utsu Yumiko 1978年東京都生まれ。2001年早稲田大学中退。2002年東京写真学園写真の学校修了。その後松濤スタジオに勤務し、写真家活動を始める。2006年第二六回写真ひとつぼ展グランプリ受賞。2024年第34回写真の会賞受賞。国内外で写真展を多数行う。 写真集に『Wunderkammer』(ふげん社、二〇二三年)『はこぶねのそと』(アートビートパブリッシャーズ、二〇〇九年)、ジンに『PORTRAIT』『うつつのゆめ』『Charming Charms』他多数。 https://www.utsuyumiko.net ■「写真の会」第34回授賞作品と作家の紹介 以下のテキストは「写真の会」ウェブサイトより引用しました。 作品集『Wunderkammer』と関連するグループ展「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」を中心とした一連の作品に対して[作者:うつゆみこ] ・作品集 『Wunderkammer』(ふげん社、2023年) ・展覧会 「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」(東京都写真美術館、2023年) 今回の選考会に参加した会員(50音順/敬称略): アイハラケンジ、井鍋雄介、沖本尚志、河島えみ、北 桂樹、小林紗由里、タカザワケンジ、深川雅文、藤村里美、間島英之 選評: 今回の授賞作品は、2023年にふげん社から出版された作品集『Wunderkammer』と東京都写真美術館で開催された展覧会「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」でうつゆみこ氏が発表した展示作品群が対象である。うつ氏の作品は動物や昆虫、植物といった生物(なまもの)と、玩具やフィギュア等のガジェット、雑誌・書籍から写した図版等を組み合わせ撮影することで成立している。ユーモアとアイロニーが漂う世界観に、生命と死の本質を織り交ぜ粛々と続けられていた制作活動は、10数年の歳月を経て『Wunderkammer』にまとめられた。授賞作への評価は、第一に同作品集に対して与えられたものである。続いて東京都写真美術館で開催された展覧会においては、これら平面の写真作品を展示室内に設えた小屋に配置することによって、写真を立体物へと巻き戻す行為が評価された。また、氏の作品には造形的・映像的な要素を含んでおり、その魅力に対する評価も含まれている。