2020/10/11(日) 「私の知らない母」ギャラリートーク①笠木絵津子×山内正則(高エネルギー加速器研究機構・機構長) 終了しました Event 笠木絵津子「私の知らない母」(2020.10.8-10.25)の関連イベントとして、10月11日(日)14:00からゲストに物理学がご専門の高エネルギー加速器研究機構・機構長の山内正則さんをお招きしてギャラリートークを開催します。 会場観覧はご予約制となっております。 YouTubeでのライブ配信(チケット購入制)も同時に行いますので、ご自宅からもお気軽にご参加ください。 下記は、笠木絵津子さんのFacebookの記事からの引用です。 「物理学者である山内氏をお招きした理由について少し述べます。 作品集『私の知らない母』4-5ページの「4次元時空間に浮かぶ古い家族写真たち」は私の脳内を表したイメージ絵です。この相対論的4次元空間(ミンコフスキー時空)はアインシュタインの相対性理論を勉強した人にはおなじみの空間です。私の場合、その空間に古い家族写真が浮かんでいます。そして、私が撮影した現在写真もこの空間に掛かって来ます。 私の作品は、この絵を時間的または空間的に圧縮するという、今の物理学では考えられない荒唐無稽なことをやらかしてできたものなのです。つまり、物理学の空間の考え方を借りて個人的な想像を発展させた創作物なのです。 私としては、物理学者一筋で来られた山内氏にこの作品がどのように見えるかを問うてみたいのです。山内さんが難しい数式や専門用語無しにどのようにこの作品を読み解かれるか、そのことが分野を超えた何かをもたらすかもしれないと思いました。また、このような難題を受けてくださる物理学者はそういないので貴重な機会と思います。 とまあ、山内氏との対談の理由を説明したつもりが余計分からなくなったとしたら、済みません。」 「4次元時空間に浮かぶ古い家族写真たち」(作品集『私の知らない母』4-5頁より) ■開催概要 10月11日(日)14:00〜 ギャラリートーク 笠木絵津子×山内正則(高エネルギー加速器研究機構・機構長) 会場:コミュニケーションギャラリーふげん社 〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12 TEL 03-6264-3665 ゲスト:山内 正則(やまうち まさのり) 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 機構長 理学博士(東京大学、昭和60年2月) 昭和31年(1956)2月27日生 北海道函館市出身 昭和53年(1978)3月 東京大学理学部物理学科卒業 昭和59年(1984)3月 東京大学院理学系研究科修了 2010年 折戸周治賞 受賞(B中間子におけるCP非保存の発見) ■ご参加方法 会場観覧ご希望の方: 参加費 1000円(要予約) ご予約を電話とメールで承っております。 TEL:03-6264-3665 Mail:event@fugensha.jp ライブ配信ご希望の方: 配信視聴チケット 500円 ふげん社ストアで配信視聴チケットをご購入ください。 ※コロナウィルスの感染予防対策について 当館では会場の衛生管理に細心の注意を払い営業しております。お客様には下記の点をご協力下さいますようお願い申し上げます。 ・発熱や風邪症状、体調に不安がある方はご来店をお控えください。 ・入口で消毒液での手指消毒のご協力をお願いいたします。 ・当日、検温のご協力をお願いいたします。37.5℃以上のお客様はご参加をお断りすることがあります。 ・咳エチケットにご協力をお願いいたします。 ■展覧会概要 笠木絵津子「私の知らない母」大型プリント展 ―林忠彦賞受賞を記念してー 2020年10月8日(木)~10月25日(日) 火~金 12:00~19:00 土・日 12:00~18:00 休廊:月曜日 会場:コミュニケーションギャラリーふげん社 〒153-0064 東京都目黒区下目黒 5-3-12 TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp https://fugensha.jp 笠木絵津子は1952年兵庫県生まれの現代美術家です。 本作は、日本統治時代の朝鮮、台湾、満州に生き、日本に引き揚げた母の軌跡を、家族写真や、当時の東アジアを捉えた古写真、そして自身が現地へ赴き撮影した写真とを交錯させてダイナミックに描いたデジタルコラージュ作品です。第 29 回林忠彦賞を受賞しました。本展では大型プリント13点を展示します。 動乱の歴史を生き抜いた個人や一家族が 浮き彫りになると同時に、市井の人々を翻弄した歴史という大きな力を実感させられます。そこにあった時間、そこにあった人々が現前する等身大のプリントを通して、 時空を超えた一大叙事詩をご高覧ください。