2024/01/25(木) - 2024/03/03(日) 雑誌『写真』vol.5「フェイス/FACES」刊行記念金川晋吾 個展「ハイムシナジー」Ryu Ika 個展「MOM LAND」口絵作家展 鈴木理策/有元伸也/山元彩香/星 玄人 終了しました Exhibition © Shingo Kanagawa © Ryu Ika このたび2024年1月25日(木)から3月3日(日)まで、雑誌『写真』vol.5「フェイス/FACES」の刊行を記念して、金川晋吾個展「ハイムシナジー」(1.25—2.11)、Ryu Ika個展「MOM LAND」(2.15—3.3)と、口絵作家4名(鈴木理策、有元伸也、山元彩香、星 玄人)による特別展示を、コミュニケーションギャラリーふげん社にて開催いたします。 2024年1月20日にふげん社より刊行する雑誌『写真』vol. 5「フェイス/FACES」は、写真史の始まりからその誕生に端を発する肖像写真について、また、人間の「顔」と写真の関係について考えてみたいと企画されました。 本展では、今号の巻頭を飾るアーティスト、金川晋吾の個展を1月25日から2月11日まで、Ryu Ikaの個展を2月15日から3月3日まで、会期を分けて3階のギャラリーにて開催します。 金川晋吾は、1981年生まれ京都府後出身の写真家です。失踪をくり返す父を撮影した『father』(青幻舎、2016)や、長らく行方不明だった伯母を被写体とした『長い間』(ナナルイ、2023)など、血縁関係にある身近な他者を被写体に人間の「わからなさ」を問うポートレート作品を評価され、2010年に三木淳賞、2018年にさがみはら写真新人奨励賞を受賞しています。 本誌掲載の新作「ハイムシナジー」では、2019年から同居する百瀬文と斎藤玲児と自身の、血縁や婚姻によって結びつけられた「家族」の定義や一対一の性愛関係から逸脱、拡張する関係を写し、人の「生」や「性」のさまざまな在り方を模索します。 Ryu Ikaは、中国内モンゴル生まれ、東京を拠点に活動する写真家です。2019年に第21回写真「1_WALL」グランプリを受賞し、受賞記念個展「The Second Seeing」では、人の顔面を重要なモチーフとして扱い、現代社会における「見る/見られる」の関係を、デジタル加工や入出力を繰り返した粗い粒子のイメージで表現しました。 今作「MOM LAND」は、コロナ禍によって会えない期間が続いた母を、内モンゴルと東京を舞台にさまざまなシーンで撮影したシリーズです。母親は、生涯出会う人間の中で唯一、胎内で過ごしたゼロ距離の関係から、産み落とされた瞬間に別れのプロセスが始まる存在です。「写真は別れの道具」であると話すIkaにとって、写真に対するスタンスが最も純粋な形で現れている作品と言えるでしょう。 また、今号に掲載されている鈴木理策、有元伸也、山元彩香、星 玄人の作品を、2階・Papyrusギャラリーにて展示します。最も近くにありながらも自分では見られない「顔」という迷宮のような存在と向き合いながら、自己と他者という普遍的なテーマを探究する、日本の現代写真家たちの作品をぜひご覧ください。 初日1月25日(木)には、オープニング・レセプションを開催します。また、2月3日(土)には、金川晋吾個展会場で、金川とIka、誌面でインタビューの聞き手を務めた飯沢耕太郎(写真評論家)の3者によるギャラリートーク第一弾を開催。また、Ryu Ika展会場で、Ikaと金川、編集長の村上仁一が聞き手となり、ギャラリートーク第二弾を開催します。雑誌『写真』ならではのキャスティングで、その日限りのトークセッションをお楽しみください。 © Shingo Kanagawa © Ryu Ika ■開催概要 『写真』vol.5「フェイス/FACES」刊行記念 3F Gallery 金川晋吾 個展「ハイムシナジー」(1.25—2.11) Ryu Ika 個展「MOM LAND」(2.15—3.3) 2F Papyrus Gallery vol.5「フェイス/FACES」口絵作家展 鈴木理策/有元伸也/山元彩香/星 玄人 会期:2024年1月25日(木)〜3月3日(日) 開館時間:火〜金 12:00〜19:00 土・日 12:00〜18:00 休廊:月曜日、祝日(2月23日) 会場:コミュニケーションギャラリーふげん社 〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12 TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp https://fugensha.jp File of texts in the venue (in English): 3rd Floor ①Shingo Kanekawa Solo Exhibition “Heimsynergy”(from 25th January to 11th February) ②Ryu Ika Solo Exhibition “MOM LAND” (15th February to 3rd March) 2nd Floor ③Exhibition of artists who featured in “Sha Shin Magazine vol.5 FACES” Risaku Suzuki / Shinya Arimoto / Ayaka Yamamoto / Haruto Hoshi ■イベント ①オープニング・レセプション 1月25日(木)17:00〜20:00 参加費 3000円 『写真』vol.5 1冊+1drink付き 詳細はこちら ②ギャラリートーク第一弾 金川晋吾×Ryu Ika×飯沢耕太郎(写真評論家) 2月3日(土)14:00〜15:30 参加費 1000円(会場観覧・オンライン配信) 詳細はこちら ③ギャラリートーク第二弾 Ryu Ika×金川晋吾×村上仁一(雑誌『写真』編集長) 2月17日(土)14:00〜15:30 参加費 1000円(会場観覧・オンライン配信) 詳細はこちら チケットは、オンラインストアからご購入ください。 https://fugensha-shop.stores.jp/ ※オンラインストアからのご購入が難しい場合は、ふげん社(03-6264-3665)までご連絡ください。 ※配信チケットのアーカイブ視聴可能期間は2024年3月31日(日)まで ■作家プロフィール 金川晋吾 Shingo Kanagawa 1981 年京都府生まれ。写真家。神戸大学卒業。東京藝術大学大学院博士後期課程修了。三 木淳賞、さがみはら写真新人奨励賞受賞。 主な写真集に『father』(青幻舎、2016)、『長い間』(ナナルイ、2023)、著書に『いなくな っていない父』(晶文社、2023)など。近年の主な展覧会、2022年「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」森美術館など。長崎のカトリック文化や平和祈念像、自身の信仰を扱った『祈り/長崎(仮)』(書肆九十九)を2024年春に刊行予定。 http://kanagawashingo.com/ Ryu Ika 写真作家。中国・内モンゴル自治区生まれ、2020年武蔵野美術大学卒業。在学中にパリ国立高等美術学校に協定留学。2018年、第17回写真「1_WALL」姫野希美賞受賞。2019年、第21回写真「1_WALL」展グランプリ、「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 」ベストポートフォリオ賞受賞。主な個展に「The Circular Ruins: MOM LAND」新風館SPOT(京都、2023年)、「The Second Seeing」ガーディアン・ガーデン(東京、2020年)など。他グループ展への参加・自費出版多数。2021年赤々舎から作品集『The Second Seeing』(第二の観察)、Newfaveから『Mémos』を刊行。 https://www.ryuika.com/ ■ 雑誌「写真」最新号 概要 雑誌「写真」|Sha Shin Magazine vol.5「フェイス/FACES」 発行:2024年1月20日 仕様:A5判変形 定価:2,700円(税別) 発行:ふげん社 制作:合同会社PCT 頁数:272ページ https://www.shashin.tokyo/ コンテンツ(一部): [巻頭口絵] 金川晋吾「ハイムシナジー」、Ryu Ika「MOM LAND」 [口絵]有元伸也「キジバト」、鈴木理策「Mirror Portrait」、星 玄人「東京都港区西麻布3-1-19-1F」、山元彩香「透明の身」、中平卓馬「キリカエ」 [特別企画]森村泰昌「影の顔の声」 [ロングエッセイ]大山顕「プロパティ化する顔写真」/髙橋義隆/鳥原 学/三橋 純など [時評]飯沢耕太郎「顔を巡る写真家たちの試行」 ご注文はこちら