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2024/07/26(金) - 2024/09/08(日)

雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」刊行記念
須田一政 個展「TEMPTATION」+
口絵作家展 阿部 淳/岩根 愛/苅部太郎/永瀬沙世/吉野英理香
+志賀理江子「IBPE」特別展示

終了しました
  • Exhibition

©️ SUDA ISSEI Works

このたび、2024年7月26日(金)から、雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」(ふげん社、2024)の刊行を記念して、須田一政 個展「TEMPTATION」と、口絵作家5名(阿部 淳、岩根 愛、苅部太郎、永瀬沙世、吉野英理香)によるグループ展、そして志賀理江子「IBPE(Independent Bookstore Print Editions)」特別展示を、コミュニケーションギャラリーふげん社にて同時開催いたします。

須田一政は1940年東京・神田生まれ。1962年に東京綜合写真専門学校を卒業し、1967年から寺山修司主宰の「天井桟敷」の専属カメラマンとして従事した後、1971年からフリーランス写真家として活動し始めます。1976年 「風姿花伝」等により日本写真協会賞新人賞を受賞し、一躍脚光を浴び、1997年には、写真集『人間の記憶』(クレオ、1996年)で第16回土門拳賞を受賞します。2019年の逝去後も毎年のように写真集が刊行されるなど、日常と非日常の間(あわい)を行き来するような須田一政作品の世界観は、多くの人を魅了し、国内外を問わず根強い人気があります。

雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」の特別企画として、須田一政が2013年にPGIで発表した作品「TEMPTATION 2011-2013」と、写真集『人間の記憶』に収録されたテキスト「私の写真と記憶についての断片」を再構成して掲載しています。

本展では、本シリーズよりオリジナル・モノクロームプリント18点を展示いたします。マネキン、樹木の影、入院中に撮影された看護師の姿、セルフポートレートなど、「自分の影の様に横たわる」日常の風景を撮影しながらも、無意識下にある非日常が顔を出す瞬間を捉えています。須田自身が「幽霊である写真が、見た時点に現実のものとして立ち上がって」、「私たちは一挙に記憶の元の足場に引戻される」と語る、その写真のありようを、ぜひご体感ください。

2階・Papyrusギャラリーでは、今号掲載の阿部 淳、岩根 愛、苅部太郎、永瀬沙世、吉野英理香の作品を展示いたします。

また、雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」で巻頭を飾った写真家・志賀理江子と独立書店の共同企画「Independent Bookstore Print Editions」(IBPE)の特別展示をすることが急遽決定しました。

仮初の現実が「写真」として定着した瞬間から、それらは現実世界から離れ、浮遊していきます。その「手で触れられる幽霊」たちは、私たちの奥底に沈んでいる記憶とやがて呼応し、唯一無二の形象として、やがてあなたの眼に映りこむでしょう。

©️ SUDA ISSEI Works

©️ SUDA ISSEI Works

©️ SUDA ISSEI Works

■志賀理江子「IBPE(Independent Bookstore Print Editions)」特別展示について

雑誌『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」で巻頭を飾っている写真家・志賀理江子と独立書店の共同企画「Independent Bookstore Print Editions」(IBPE)の一環で、志賀作品を会期中に特別展示販売いたします。
「IBPE」とは、本屋がなくては生きてゆけない志賀が、インディペンデントブックストアの店内にて店主と選んだ作品を、ユニークピースとしての1点に制作、店内に展示販売するシリーズです。
本企画に参加している仙台市内の3つの書店「火星の庭」「古本 マゼラン」「曲線」で常設展示している作品が、会期中ふげん社に「出張」します。もちろん作品をお買い求めいただくことも可能です。

公式サイト:https://www.liekoshiga.com/ibpe

■開催概要

『写真』vol.6「ゴースト/GHOST」刊行記念

[3F Gallery]  須田一政 個展「TEMPTATION」

[2F Papyrus Gallery]  vol.6「ゴースト/GHOST」口絵作家展
阿部 淳/岩根 愛/苅部太郎/永瀬沙世/吉野英理香

+志賀理江子「IBPE」特別展示

会期:2024年7月26日(金)〜9月8日(日)
※7月26日(金)はレセプション開催のためドアオープンは17:00(要予約)。

休廊:月曜日、夏季休業(8月12日〜19日)

開館時間:
火〜金 12:00〜19:00
土・日 12:00〜18:00
ナイトギャラリー(19:00までオープン) 8月10日(土)、8月31日(土)

会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
TEL:03-6264-3665 MAIL:info@fugensha.jp
https://fugensha.jp

File of texts in the venue (in English):
3rd Floor

Issei Suda Solo Exhibition “TEMPTATION”

2nd Floor
Exhibition of artists who featured in Sha Shin Magazine vol.6 “GHOST”
Jun Abe, Ai Iwane, Taro Karibe, Sayo Nagase, and Erika Yoshino
Lieko Shika “IBPE” Special Exhibition

 

■イベント

①オープニング・レセプション

7月26日(金)17:00〜20:00
参加費 3500円
『写真』vol.6 1冊+1ドリンク付き
18:00〜遠山美樹ミニコンサート

詳細はこちら

②ギャラリートーク第一弾
須田良子(須田一政夫人)×大西みつぐ(写真家)×村上仁一(雑誌『写真』編集長)

8月3日(土)14:00〜15:30
参加費 1000円(会場観覧・オンライン配信)

詳細はこちら

③ギャラリートーク第二弾
大山顕(写真家・ライター)×飯沢耕太郎(写真評論家)

8月24日(土)14:00〜15:30
参加費 1000円(会場観覧・オンライン配信)

詳細はこちら

チケットは、オンラインストアからご購入ください。
https://fugensha-shop.stores.jp/
※オンラインストアからのご購入が難しい場合は、ふげん社(03-6264-3665)までご連絡ください。
※配信チケットのアーカイブ視聴可能期間は2024年9月29日(日)まで

 

■出品作家プロフィール

須田一政 Issei Suda

1940年 4月24日 東京・神田生まれ
1962年 東京綜合写真専門学校卒業
1963年「日本カメラ」月例年度賞・月例1部最優秀作家賞受賞
1967~70年 演劇実験室・天井桟敷(寺山修司主宰)専属カメラマン
1971年 フリーランスとなる
2019年 3月7日 千葉市にて死去 (78歳)

日常や旅を題材にした数多くの作品を発表。90年代、神田須田町の新幹線高架下に平永町橋ギャラリーを開設 (6年間)。2001年よりワークショップ・須田一政塾を主宰 (2013年初めまで継続)。東京綜合写真専門学校・東京造形大学非常勤講師、大阪芸術大学写真学科教授なども務めた。慢性腎不全を患い、2008年より人工透析治療開始。生前の個展は190回を超える。

主な受賞
1976年 「風姿花伝」等により日本写真協会賞新人賞
1983年 日本写真協会賞年度賞
1985年 第1回東川賞国内作家賞
1997年 第16回土門拳賞
2014年 日本写真協会賞作家賞
2019年 第31回写真の会賞特別賞

https://sudaissei.com/official/

■ 雑誌「写真」最新号 概要

雑誌「写真」|Sha Shin Magazine
vol.6「ゴースト/GHOST」

発行日:2024年7月20日
仕様:A5判変形
頁数:272頁
発行:ふげん社
制作:合同会社PCT
定価:3,300円(税込)
ISBN:978-4-908955-31-0

https://www.shashin.tokyo/

コンテンツ(一部):
[巻頭口絵] 志賀理江子
[口絵]阿部 淳、岩根 愛、苅部太郎、永瀬沙世、吉野英理香、百々俊二
[LONG ESSAY] 大山 顕「心霊写真は死んだのか?」、浜野志保「エイダ・エマ・ディーンの心霊集合写真」、北 桂樹「2000年代以降の日本の現代写真 写真の物質性」
[特別企画] 須田一政「Temptation + 私の写真と記憶についての断片」
[特別企画展] ふげん社写真賞 第三回グランプリ受賞 浦部裕紀
[ショートエッセイ] 大西みつぐ「波間の夢「80年代」とカラー写真」 ​

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